hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

スープストック東京にて 今年の目標

f:id:hon-nomushi:20190130104452j:image

1月末、スープストック東京に立ち寄るとこんなシールとパンフレットに出会いました。「ことし わたし」のシールにインパクトを感じて、一枚いただいてきました。

 

普段は紙やパンフレットはなるべくいただかずに済ませますが、これは切り取って読みたい記事もたくさんあったので、ノートにしのばせてきました。今シールは台紙がついたまま日記のしおり代わりになっています。日記を開くと目に入り105cm×72cmの小さなサイズ感もなんだかいいなあと気に入っています。

 

書いた言葉は「組」。

OURHOMEのEmiさんのまねっこをして、今年の漢字を毎年決めています。

2019年、漢字一文字の目標は? | Emi blog | OURHOME | ちょうどいい。家族に寄り添う暮らしのよみもの

ちなみに去年は「動」だったのですが、文字通りたくさんの物事が動き、予想もしない展開でカナダにもいくことになった1年でした。自分で人生をデザインしていくために、意図することの大切さを実感した1年でもありました。

 

そして今年は「組」。「組み立てる」から一文字を取りました。

忙しい日々で今までの習慣がおろそかになったり、仕事では基本の部分が足りていないなあと思ったりすることが多かったので、もう一度自分の生活を「組」み立てていきたい、そう思って決めました。このシールのおかげでほぼ毎日目にすることで、1年の目標を意識する時間が1月だけでなくなることがなにより大切かなと思っています。

 

まだ2月。「今年の」というには少しゆっくり目なスピードですが、こうして決めると動き出せる自分の意志。考えて見ると自分がどんな1年にしたいかがわかるので、とてもオススメです。わたしも毎日この一文字を意識して、どんな一年になるか見守りつつ動いていこうと思います。

「丁寧」かは自分で決める 一田憲子『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』

f:id:hon-nomushi:20181122165903j:image

このところ一田さんの本をよく手に取っていますが、この本もとっても素敵でした。

『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』

小さな工夫で暮らしが豊かになることを、著者のおうちの様子で見せてくれています。例えばごみを出した後にごみ箱を必ず拭くとか、水切りかごをほしてぬめりを起こさないなど。小さな工夫で暮らしがどれだけ楽になるか、改めて実感できる1冊でした。

 

「丁寧な暮らし」というと何でも手作りしたり、おうちが完璧に片付いていたりを想像してしまうけれど、それを目指すのが理想なわけではなくて、自分が感じる生活の中の小さな違和感を見つけて、心地よくしていく。その繰り返しこそが「丁寧な暮らし」なのではないかと気付きました。人それぞれ自分が基準の「丁寧な暮らし」。そこを目指すことこそが「丁寧な暮らし」の原点なのではないかな。

 

海外の生活を体験した後になると、日本の食生活は本当に豊かだと思います。お弁当は彩り豊かで夕食も何皿もあるのに慣れているわたしたち。けれどもそれが苦しかったら「お昼はいつもサンドイッチ!」な生活もあると知って、そんな日もあっていい、と思えたら楽になる気がします。

 

思いがけないごほうび時間に 山本ふみこ『台所から子どもたちへ』

f:id:hon-nomushi:20190122095942j:image

月曜日の夕方、18時頃。思いがけぬ静けさが訪れました。

保育園でお昼寝をしなかった子どもが、自転車で寝落ちしてしまいしばらく起きなかったのです。こういう時、

すぐ起きる→ごはん? or  寝落ち→そのままごはんなし布団?

となるかは悩ましい時間です。

 

この日はしばらく起きなかったので、音をたてぬよう気を遣いながらも、自分だけご飯を食べてそろりと動きます。食後は何をしようか?ちょっと考えて本を読むことにしました。お供は山本ふみこさん。

 

その日の昼間、たまたまものすごく読みたくなった本があり、図書館で目当ての本を探したときに偶然一緒に借りていた山本ふみこさんの本。何度読み返しても彼女の本はほっと落ち着くのです。それなのにいつも励みになる言葉を発見できる、大切な大好きな作家のおひとりです。少し弱っている心にはぴったりの言葉がたくさんあふれて、いつしか夢中に読書をしていました。子どもたちと作るごはんと御御御付(おみおつけ)のお話、お焼きの作り方。寝ている子どものそばで読むのになんと素敵な本を借りてきてくれたんだろうか!図書館の自分に心から感謝と拍手を送りました。

 

その後家族が帰宅しむっくり起きた子ども。一人時間は終わりその後はばたばたしたのですが、この思いがけない夕方時間に、心がほっとくつろぎました。自分の気持ちにぴったり合う本を、合う時間に読める幸せ。至福の読書タイムでした。

 

 

今日の片付け 粉もの収納を変えました

のんびりとお正月を迎えたつもりが、エンジン不調?

11月までが忙しすぎたのか、エネルギー切れのように過ごしております。

そんな合間、何とか終わった掃除のときに、

1年前から考えていた粉もの収納をようやく見直しました。

 

今までは袋のままクリップで保存していた小麦粉、片栗粉。

ここはきっちり一袋入るものでなくては気が済まなかったので、

あらゆるサイトをチェックし、ようやく納得のいく容器を見つけました。

その名も「ぴったりWeck!」

www.weck.jp

 

検討に検討を重ねて小麦粉用にようやくTulip 1000ml×2つ、購入しました。

片栗粉にはTulip370。

ガラスで食洗器もOK!以前はプラスチックに入れていましたが、

きれいに洗うことができず結局捨ててしまった経験があり、素材は譲れません。

小麦粉もいつも買う銘柄がようやく決まって、必要な容量もわかりました。

だいたい500gずつ入るので、買い時も逃さずに済みそうです。

 

変えてみた感想。

「何でもっと早く買わなかったんだろう?」

粉がとびちることもないし、食洗器で洗えるし、何より残量が分かりやすく、取り出しやすい。計量スプーンもしっかり入るので、ちょっと使いたいときもとても便利です。

そしてWeckは近所のお店ですぐに手に入るので、わざわざインターネットで注文しなくていいのも良いです。容器ってどうしても手になじむか持ってみないとわからないなあと思っていて、近所のお店で実際に模索できたのが何よりでした。

 

詰め替える手間よりも出しやすさ、使いやすさや洗いやすさが勝り、本当に良い買い物をしました。一番嫌だったのはせっかく買っても一袋入らないことだったので、実際にどのくらい入るのか実験したサイトにも、勇気をもらいました。1つキッチンの使いにくさが解消し、もっといろいろなところを片付けたくなりました。小麦を使った料理へのハードルも低くなったかもしれない。

 

片づけがうまくいって、ちょっとエンジンかかったかな?

マイペース更新ですが、今年もよろしくお願いします。

今日の片付け キッチン引き出し

f:id:hon-nomushi:20181229074350j:image

12月は気が抜けてしまい、今更せっせとお掃除をしています。でも終わらないところもたくさん!小さな引き出しは、そんなときやる範囲が限られていてあわただしい中にもほっとします。

 

キッチンのカトラリーを入れている引き出し。中身を全部出して、エタノールで拭き掃除。特別な〇〇洗剤がなくても、十分楽にきれいになります。この引き出しは琺瑯なので、ちょっと拭くだけでラクチンお手入れ。でもなかなか中身までは普段拭かないので、年末の大掃除のときにここぞとばかりに。カトラリーを入れている入れ物は無印のもの。サイズ違いをいくつか組み合わせて、以前100円ショップで買ったマグネットの仕切りをところどころに組ませてすべらないように。琺瑯と磁石、とっても相性が良いのです。

f:id:hon-nomushi:20181229074355j:image

外も中も組みあがっていつもの状態に。あとはお箸をいれて完成。

 

あわただしいですがやっぱり掃除をしていないと落ち着かない年末となりました。

どうぞ良いお年をお迎えください。

来年は定期的に更新ができたらいいな、と思っています。

(番外編)Love actuallyの思い出

f:id:hon-nomushi:20181218123349p:plain

めずらしく多忙な10,11月を過ぎてほっとした12月。気が付けばクリスマスも年末もあと少し。片付けもたくさんしていますが、そういえば記事にしていなかったことに気付きました。来週は少しずつアップしていきます。

 

さてクリスマスと言えば!の映画「ラブ アクチュアリー」。

以前DVDで借りて、なんてキュートなんだろうと思った映画ですが、

2年ほど前からわたしにとって、とても特別な意味のある映画になりました。

 

2012年頃、わたしは初めて福岡へ旅行に出かけました。目的はある靴屋さんに行くこと。NHK「グランジュテ」に取り上げられた履き心地が良く美しい靴を扱っている靴屋さんに行くためでした。テレビで見たそれまでのコンフォートシューズとあまりにも違う美しさに目を奪われ、いつか訪ねてみようと思ったことが実現した旅でした。その旅の間はとにかくおいしいものをたくさんおしえていただいた旅になり、今も年に1度は訪れる薬院のワインバー、Ratafiaにもこの時初めて伺ったのでした。その後靴屋さんがブログで12月はこの映画を必ず見るとおっしゃっていて、わたしもこの映画に出会いました。

 

あれから数年たっていますが、購入させていただいた2足の靴は、今も現役で活躍しています。でも靴屋さんは閉店し、店主さんは別の世界に旅立ちました。わたしはそのことを知らずにいて、2年前に人づてに亡くなったことを知りました。

 

この映画を観ると、必ず彼女のことを思い出します。そしてこの映画の人間模様が本当に絡み合っているのですが、そんなことがわたしの人生にもあったから彼女に出会えた、そんな風に思って映画を観ます。今ある周りの人たちとの出会い、もう会えないけれど大切にしている出会い、幸せな出会いや別れを選ぶ出会い、そんな色々に彩られたクリスマス模様。この時期にぜひ。そして来年もきっと、わたしはこの映画を観て一度しか出会わなかったけれど、大切な靴に巡り合わせてくれた彼女のことを思い出します。

 

 

ほっとしたファッションの本 地曳いく子『着かた、生きかた』

f:id:hon-nomushi:20181003183159j:image

あら、最後の更新が10月末でした!

 モントリオールの旅キロクをつづっていましたが、帰国してから本当にウラシマタロウでしばらく日本の時間になれずに過ごしていました。だいぶ慣れてきましたので、いつもの本紹介に戻ります。

 

着ること。日常の中にあり、毎日することだけれど実はよく知らないこと。

「ファッション」というとすごくおしゃれな人じゃないと語れないような、その「おしゃれかどうかはどこで決まるの?」という基準自体がよくわからない、あいまいさがとても苦手でした。でもmuccoさんのブログや本を読んだり、色々なことをやってみて、着ることは毎日のことで、自分をよく知る道のりの並走者のようなものなんだということが最近わかってきました。

 

それをさらに深く納得させてくれたのがこの本、『着かた、生きかた』でした。

個性は探さなくても出てしまうこと、自分の好きを追求することが大切なこと。

ハイブランドの洋服がバブル時代には買える値段だったこと。

時代や家庭の状況によって、プチプラも活用する方が賢いことなど。

 

何よりすっきりさっぱりした視点は、

「自分の好きなものをTPOを大切に着よう!」ということ。

相手を思いやりながらも、自分の好きを出すやり方こそ大人なのだということを深く納得しました。

 

実はモントリオールでずっと自分の中でひっかかっていたことが解決したのですが、

そのとたん着たい洋服やスタイルがさっと頭の中で描けたのです。

まさに生き方にぶれがなくなったら、もう迷わないのだということを実体験。

 

日本にいるとおしゃれが結構パターン化されていて、それに頭が追いついていかなかったのですが、モントリオールで色々な国の人が集まっているのを見て、「万人が同じものを着るおしゃれ」がいかに無効かを思い知りました。だって人はこんなにも違うのですから。

 

自分の着たいように、着たい物を着よう。

ただし、TPOをちゃんと考えられるあたまは一緒に。

そんな当たり前のことを再確認しただけで、ファッション難民から抜け出せそうです。