hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

これから目指すこと ベア・ジョンソン『ゼロ・ウェイスト・ホーム』

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Hatenaブログからのお知らせで気づきました。ブログを始めて4年経ったそうです。いつもこのブログを読んでくださる方、訪れてくださる方に心から感謝しています。

続けてきた4年の節目にふさわしい本との出会いがありました。これからの生活を考えるきっかけとなる本、『ゼロ・ウェイスト・ホーム』です。

 

今までわたしは自分の家からごみを出すこと、いらないものを出すことを考え続けてきました。その先のごみの行方がどうなるのかまでは考えていなかったのです。

でも洗剤を「海へ…」へと変え、その出口が海であることを意識した時、ごみの行方も気になるようになりました。

そしてこの本の作者は家族4人。1年間でごみは小さな瓶に1つ。

パンを買うときは枕カバーを持ち、プラスチックごみがでないようにする。

小麦やお菓子は量り売りを最大限利用。

コンポストを利用し、できる限り再利用に出すそうです。

 

作者は田舎に暮らしているわけではありません。カリフォルニアで生活をしています。おしゃれにメイクもしていますし、心地よいすっきりとした家で気持ち良さそうに暮らしている様子を写真から伺うことができました。ごみを減らすことが節約して我慢する暮らしにつながったのではなく、かえって楽に暮らせるようになったそうです。

 

自分も家族も楽になり、ごみも減らせるのなら…そんな面白い実験があるのなら、わたしもやってみたいと思ったのです。

いきなりゼロはもちろん難しいけれど、少しずつ目指していけたらいいな…。

そしてその過程が読んでくださる方が生活を楽しめるお役に立ったらいいな…。

そんな風に思うようになってきました。

 

家にまつわることもボリュームが増えてきましたし、ブログを整理して

本のブログ → このブログのまま

家にまつわること、片付けやゼロウェイストへの取り組み→別のブログ

に分けようと思っています。

 

まだ何も実行していませんが、変えるときはこのブログでお知らせします。

これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 

旅でふたたび ワイルダー「大草原の小さな家」シリーズ

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6月のこと。知人にくっついて、霧多布の1軒家に泊まってきました。知人はワークショップなどで忙しかったのですが、わたしたちはのんびり。以前はオーナーが暮らしていたというこの家は、周りは湿地帯。道路からは奥まっているので、外には他人の気配が全くありません。まさに静かなバカンスを楽しむための家でした。

 

各部屋にはオーナーのものと思われる本がたくさん残されていて、興味深い作品ばかり。なのに階段にちょうど収まっていたこの「大草原の小さな家」シリーズを見てしまったら、他の本はほぼ読まずに、このシリーズに没頭してしまいました。読んだことのある本でも、他の方の本棚にあると魅力的に見えるのでしょうか。それとも場所の力でしょうか。本州より日が昇るのが早く、静かな朝に続けて何度も読みました。あらためてシリーズとして読むと、魅力的な本だなあと思います。そして階段の隙間に収められていた、置き場所にも何とも言えない魅力を感じました。

 

滞在中肌のかゆみで、夜中にキッチンに降りていくと、月明かりの窓のすぐそばに、しかの姿が見えました。神々しいあの姿は、今も本当のことだったのか疑ってしまうくらい。静かな美しさをたたえていました。あの時間は私しか起きておらず、地球からのギフトのような光景でした。

 

小さい人と一緒に楽しんだ数日間。わたしの子ども時代は自然と距離があったけれど、彼は大草原のローラのように、虫や花や草とたわむれることが当たり前のように大きくなっています。自然と触れ合うと豊かな子どもになるだとか、そういうことは全く無視して、ただただ自然と一緒に過ごす時間が、今の彼の人生にあることを感謝しています。

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細々と続けています 婦人之友社『家計簿』

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今日ご紹介するのは本ではないのですが、本のように分厚い家計簿です。

 

「かぞくのじかん」という雑誌を読み、家事について勉強し始めた新米主婦のころ。

「家計簿ももちろんつけなければ!」と意気込むものの、不明金が1万円出るなどは日常茶飯事でした…。あの頃はいったいどうやって生きていたのだろうか?今でもその赤字をどうしたのか、なぞです。

 

その後数年間かけて(!)日常の食費や雑費などは、不明金がほぼない状態(あっても~2000円程度)に改善されてきました。お金の勉強を積極的にしてきたこともあり、7年ほど前からは落ち着いてきています。

 

私が得意なのは日々の生活費を細かく把握すること。対して家族の得意は大きなお金の流れを把握すること。

この数年、日常の細かい記録と予算内に収めるのは私担当で、予算配分は家族という風に役割分担をしてきました。

 

でもなんだか大きなお金の流れが見えないと、何となく不安なのです。この先どんな貯蓄が必要で、その時の蓄えとしてどのくらいあるのか。

 

不安は知って解消したいので、4月に自作の家計簿から、思い切ってこの家計簿1冊にまとめることにしました。全く主婦シロウトだった頃にも、無謀に挑戦したことのある婦人之友社の家計簿。項目が細かくて挫折したこともあるのですが、全体の流れを把握するのにはやはりこの家計簿がいいのではと思い、再び挑戦しています。

 

まさに、日々挑戦です。項目がたくさんあるので、4月からまだすべての項目を完璧に把握することができていません。項目も累計など、考えたことのないものすらあります…。それでも挑戦しているのは、家計の不安を解消したいから。

 

家計管理とは、本当はとても難しいことなのではと思います。だからこそ、時間をかけてあきらめずに挑戦。大切なお金さんは、大切なものに使いたいので。

リフォームに引き続き、こちらも経過ややってみてよかった方法などをシェアできればいいなと思っています。

 

 

 

 

 

 

空いている本棚のゆくえ

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2階仕事部屋の本棚です。

入居時、窓の大きさに合わせて作り付けの本棚を大工さんに作っていただきました。

この5年間愛用していたのですが、だいぶ本を処分したので入れるものがなくなってきました。

(上にあるシルバニアは、近所の子が遊びに来てくれた時に作ってくれたもの。

普段はすぐしまうのですが、レイアウトが素敵でしばらくそのままにしてあります。)

 

もう一つ、この棚が不要になるわけは、入居後に行った押し入れリフォーム。

押し入れの中にも本棚として置けるスペースがあり、ふと最近気づいたのです。

「押し入れの棚が空いている!押し入れに本棚のものを全て入れられるのでは?」

(↓目に入った押し入れの現状)

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上の棚には不要になった本やファイル。下の二つはバザーに出すおもちゃ、洋服。どちらも10月頃なくなる予定です。いずれにせよ本棚に収めていたものを置く充分なスペースがあり、本棚をなくしても何とかなりそうです。

 

ただしこの作業には大工さんを呼ばなくては…。さらに本棚はこの部屋にだけジャストサイズ。このままでは移動しにくいので、別のスペースで使えるよう、二つに分けていただかなくてはなりません…。

 

前回リフォームの雑誌についての記事を書いたのですが、

hon-nomushi.hatenablog.com

入居時のわたしに抜けていた考えは、「生活は変わる」ということ。

 

この部屋は仕事部屋以外で使うことはないだろうと思っていましたが、

本棚をはずしたら、寝室にも子ども部屋にも変えることができます。

家具は移動可能な方が後々楽になる、と今だから強く思います。。

 

思ったより大掛かりな模様替えになりそうですが、一度思いつくとやってみないと気が済まない性分。少し先になると思いますが、また行方をリポートします。

 

 

雨だから楽しむ読書 アン・M・マーティン『レイン』

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今年はなかなか雨が上がりませんでしたね。おかげで布団やらダウンやら、洗ってしまいたいものがしばらく和室に放置されていました。リサイクルショップに持ち込み予定の食器(ガラスコップ2、マグカップ1、ちょっと大きなお皿1)もずっと出せずにいましたが、晴れたのを機にえいっと出してようやくすっきり。梅干しも今日から干しました。

 

雨が続くと憂うつにもなりがちですが、ひそかな楽しみは自分で雨の時に聞きたい曲を集めた「レインソング・リスト」を聞くこと。そして雨ならではの読書を楽しむこと。この本は図書館に梅雨コーナーが設置されていて、そこで発見しました。

 

主人公は障がいのある女の子。決まったルーティーンや規則通りに動くことが好き。

趣味は同音異義語を見つけることと、素数を見つけること。気になることがあるとずっと気になるし、ルールを破っている人を見逃すことはできません。母のいない主人公にとって大切な家族の一員として、犬のレインとお父さんの弟がいます。その大切な家族であるレインがある嵐の夜にいなくなります。主人公は必死で探しますが、最後は意外な結末に…。

 

とても淡々と描かれているのですが、主人公の心の動きが手に取るようにわかって、苦しくなることも。そして周囲の人とのかかわり方も、少しずつ変化していく様子が静かな文章のなかで表現されています。強い表現はなにもされていないのに、主人公の変化の様子はよく伝わる描き方がなされているように感じました。静かに降る雨のように、存在感のある作品でした。

 

原題の"RAIN REIGH"も同音異義語。最後まで読んで表紙を見たときに、タイトルの意味に気付き笑顔になりました。英語のまま読むのも面白いかもしれない。素敵な雨の中の読書でした。

 

 

 

生活は変化する 雑誌LEE8月号

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久しぶりに雑誌を買いました。お目当てはOURHOME Emiさんのお宅のリフォームを特集した付録。来年子どもが小学生になるため、とても参考になりそうで楽しみにしていました。素直な感想は「リフォームって楽しい!」でした。家の間取りをどんなふうに変えたかなどだけではなく、この先お子さんたちが巣立った後の変化も見据えてのリフォームがとても参考になりました。

 

我が家は5年前に、中古の一軒家を入居前にリフォームし住んでいますが、赤ちゃんだった子どもとの暮らしはここ数年で大きく変化しました。大人だけの頃にレイアウトを考えたこともあり、そろそろ家の家具配置などを見直す必要が出てきました。

生活は変化するもの。

それをこの数年で強く感じたので、固定家具から移動可能な家具へと変化させる予定です。

 

Emiさんの著書はいつも参考にさせていただいていますが、合理的で理由がはっきりしている片付け方がとても好きです。片付けにも様々な方法があり本当にたくさんの本がありますが「これが好き!」と思った方のやり方を真似することが、一番その方に合った片付け方ではないかなと思うこのごろ。我が家もEmiさんの著書を参考にし、近くプチリフォームを行う予定。その前に片付けるものがちらほら。少しずつ進めていきます。

義母の本棚

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今年、関東から沖縄に移住した義母に会いに行ってきました。義母は刺繍や織物が趣味。家にいると常に刺繍や織物をして、手を動かしていました。

 

そんな義母が突然沖縄に移住すると聞いたのが今年の始め。アクティブで海外にも刺繍を見に行っていた義母。糸を染めるところから織るところまで自分でできる場所が見つかり、移住することにしたそうです。

 

初めて義母の家に遊びに行かせてもらったのですが、物は最小限。洗濯機はなく、小さな脱水機のみ。ごはんも炊飯器を持たずにレトルトにしているそうです。でも何もないわけではなくて、おうちのなかには彼女の大切なものがちゃんと収められていました。

それは、本や手芸の道具。

棚には義母がこれまで集めてきた刺繍や織物に関する世界中の本でいっぱい。この滞在で道を究めることを楽しみにしている彼女の生き方が、本棚に凝縮されているようでした。好きなものだけが集められた義母の部屋はとても居心地が良くて、ゆっくり滞在させてもらいました。

 

来年大きく生活が変わりそうな我が家。義母の素敵な本棚にインスパイアされて、様々なところを見直すことになりそうです。