hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

旅のエッセンス

旅キロク 「塔のある家に住みたい」

ただいま所用でカナダ、ケベック州モントリオールに来ています。 てくてく歩いていたら、塔のある家を発見! 子どものころ読んだお話で、大好きだったのにタイトルを忘れてしまった本があります。その1つに外国(どこの国が舞台だったのかも忘れてしまいまし…

石垣島へ② 辺銀食堂とぬちぐすいの旅

石垣島に到着。全ては辺銀食堂のこのサイトを参考にした旅のはじまりです。 colocal.jp 【きしめん 鍵】 まずはお昼ごはんを食べようと、空港から南へ移動。実はここ、のれんが見えるでしょうか?お店なのです。 一度通り過ぎてしまい、地図を確認して戻って…

石垣島へ① 小川糸『ようこそ地球食堂へ』

3月の頭に石垣島へ初めて旅をしました。 きっかけは家族が「星を見たい」と言ったことと、都内のマルシェで石垣のおいしいもずくが売っていて、それがとってもおいしかったから。 沖縄には10年前に行ったきり。暑いところよりも寒いところばかりに旅行する習…

遠くて近い世界を味わう ローズマリー・サトクリフ『ケルトの白馬』

イギリスを代表する児童文学作家、サトクリフのことは大学の児童文学授業で良く耳にしていました。でも元気な時や余裕があるときでないと、サトクリフの重厚な世界に押しつぶされそうで…。いまだに読破できていない、気になるけれどなかなか手にとらない作家…

別府の小さな冒険とお供 D&Department Project 大分 

ちょうど一年前。初めて大分、別府に一人旅をしました。 大学院の学生だった頃、訳があり学部の授業をとっていました。その時の英語の先生が別府の話をしてくれて、いつか行ってみたいとずっと思っていたのです。その頃はあまり日本に興味がなく、国内の旅行…

クリームティーへのあこがれ その2 小嶋いず美『至福のクリームティーの旅』

前回の『スナックちどり』であこがれがつのり、クリームティーに即座に反応するようになったころ、こんな本を見つけました!うれしい。 作者がクロテッドクリームやティールームを体験しながら、イギリス南西部を旅するエッセイ。何とも至福の体験をさせてい…

クリームティーへのあこがれ よしもとばなな『スナックちどり』

以前この本を読んだとき、イギリスのペンザンスという土地が舞台なのですが、場所の描かれ方がとにかく印象に深く残った作品でした。これぞ旅の小説の醍醐味だとも思うのですが、今回読み返してみると、主人公の様子はすっかり忘れていました。とにかく場所…

ずっと2冊の本 池澤夏樹『きみが住む星』

小説を読むほどの元気はなくて、テレビのペースにはついていけない。でも何か別の世界にひたりたい。そんな時におすすめの本です。出会ったのは中学生の頃。当時購読していた通信教育の雑誌に、新刊案内として載っていました。 あの時、惹かれたのはこの表紙…

あこがれの旅はもうすぐ 森知子『カミーノ!』

黙々と歩くスタイルの旅に、強く心を惹かれる傾向があるよう。タイトルを見て、迷わず手に取った一冊。サンチャゴ・デ・ラ・コンポステーラ、フランスからスペインに向かう巡礼の旅路を、実際に踏破した方のエッセイです。 この旅路にあと数年後、チャレンジ…

少ない荷物にあこがれて 五木寛之『晴れた日には鏡をわすれて』

あけましておめでとうございます。23日からカナダの友人宅へ行き、5日に戻ってきました。帰国したらやりたいことがたくさんあり、すぐに元のペースへ!と意気込んでいましたが、滞在中家族の高熱、風邪やホームシック(カントリーシック?)などで全く始動で…

旅の友に 角野栄子『魔女の宅急便全6巻』

ダウンロード完了!Kindleを手に入れてから、旅の本選びが気持ちよくできるようになりました。今回の旅のお供は『魔女の宅急便』全て。 きっかけはある登山家のエッセイ。ヒマラヤ登山をされる際、気候のためキャンプに長く留まることがあるそう。そんな時、…

行きたいところを忘れない工夫 益田ミリ『ちょっとそこまでひとり旅 だれかと旅』

またまたミリさんの旅の本を借りました。国内、国外の旅の様子がたくさん書かれています。海外での一人旅の様子が本当に素敵で、思わずメモ!おかげでフィンランドで行きたいところがたくさん見つかりました。 以前は行きたいと思ったところをそのままにして…

アイテムの見直し KOBAKOビューラー

左、いつものビューラー。右、新しいビューラー。買い換えました。 柳沢さんのこの本の中に紹介されていたアイテムです。 hon-nomushi.hatenablog.com ビューティーアイテムを見直すという記述の中で見つけた小型のビューラー。化粧ポーチの中では一番かさば…

旅のきっかけ 益田ミリ『心がほどける小さな旅』

片づけの本ばかりでなく、旅の本も引き続き読破中。 たまたま見つけた益田ミリさん。以前別のコミックエッセイを手に取ったとき、 「それ言いたかったの!!」という気もちをしっかり言葉になさっていて、 今年とても好きになった作家のおひとりです。 彼女…

続 旅行の支度 柳沢小実『大人の旅じたく 心地よく、自分らしく旅をする』

先週は2泊3日で秋田に行っていました。秋田も35度を超え、猛暑真っ只中。 でも朝晩は涼しくて快適。スイカをたーくさんいただいたり、田舎のご飯を満喫して帰ってきました。 そして前回の旅の本に引き続き、同じ著者の旅の本を見つけました。 少し大人に…

意外とないない旅の持ち物の本 柳沢小実『暮らしのアイデア帖 トラベル編』

長期のお休みが近づいてきて、旅の計画がちらほら決まってきました。 旅行の荷物や行き先、決めることがたくさんあってワクワク。 ただいつものことながら荷造りは…迷いながら進めることが多いです。 以前、海外でとても苦い思いをしたことがあります。あま…

にほんの魔法 荻原規子『RDG レッドデータガール』

雨がしとしと降る6月。こんなときはカラリと明るい小説よりも、少しけぶったような小説を読みたくなります。そんなときにはぜひ、RDG レッドデータガールを。 ジャンルとしては児童書になるのかな。数年前、勤務していた学校の図書館で見つけ、シリーズをあ…

届いちゃったら徹夜ーダヴィド・ラーゲルクランツ『ミレニアム 4』

GWも今日で最終日。直前に届いた『ミレニアム 4』心待ちにしていました! スウェーデン発のベストセラー推理小説。1から3までを一気に読んでしまったので、今回も届いたら徹夜覚悟のシリーズ。あまりに熱中しすぎて、ほかのことが何もできなくなるという…

むき出しの人間らしさー宮本輝『田園発港行き自転車』

ひさしぶりの宮本ワールドに、どっぷりつかりました。宮本輝さんを知ったのは、本屋さんで「む」の段を探していて、「み」のところで輝さんの『ここに地終わり、海はじまる』を見つけ、そしてはまったという偶然のたまもの。内容が素晴らしかった。 いずれご…

旅と生活の合間ー内田洋子『イタリアのしっぽ』

TV番組で「小さな村の物語」という、イタリアの小さな村に住む人々のドキュメンタリーがあります。 ww.bs4.jp このTV番組は、映像の美しさと、いつも「知りたい!」と思う、けれどなかなか旅人では知ることのできない暮らす人々の日常を描いていて、大好きな…

日常に溶けている冒険ー石川直樹『いま生きているという冒険』

素敵な作者を見つけました。図書館に陳列されていた本を見つけて、まずタイトルに惹かれたこの本。 世界中を冒険している作者の旅の記録がメインで、その写真が美しくて読みすすめていたのですが、実はこの作品のすばらしさは、旅ではなくそのあとを描いた章…

旅の記憶ーパウロ・コエーリョ『アルケミスト』

ここのところ、コエーリョ フェア(=同じ作家の本を集中して読むこと)をやっています。きっかけは、急に『アルケミスト』が読み返したくなって、そういえばこの作家のそのほかの作品を読んでいないなと思ったことでした。 『アルケミスト』のことを考える…