冬に来客があると、必ず作るりんごのケーキ。
家に来てくれた方はかなりの確率でこのケーキに出会うのではと思います。
カップ計量で混ぜるだけの簡単ケーキは、材料もシンプルで、
覚えていられるので登場回数が格段に高いのです。
出会いは母の大切にしていたオレンジページのお菓子の本にて。
そこに王由由さんの特集ページがあり、そこに登場していたのがリンゴケーキでした。
簡単なので、母と一緒に中学生のころから作り続けています。
自由が丘でお店をされている王由由さんは、小学生の時から大ファン。
一時期ファンレターも書いて、お返事をいただいてウキウキしたのを覚えています。
いつかお店に行って、お皿を買うのだと夢見ていました。
この本はたくさんあるエッセイの中で、それぞれのお菓子が持つ記憶も語られていて、
大切な大好きな本です。
お菓子はどうしても食べすぎてはいけないような気がして、
どうしても体に悪いもののようにとらえられてしまうけれど、
こんなに素敵な背景がそれぞれにあったとしたら、
おいしい楽しい記憶がちゃんと残って、幸せにしかならないのではないかな、と
思っています。
家族に冬がきたら「またりんごケーキ作って」と言われるようになったらいいな。