hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

なつかしい旧友に再会 モンゴメリー『エミリー(上 中 下)』

f:id:hon-nomushi:20161006092106j:image

図書館でなつかしい作品をみつけました。『赤毛のアン』で有名なモンゴメリーの『エミリー』シリーズです。小学生のころからモンゴメリーのファンで、アンも好きだったのですが、そのほかの『ストーリーガール』や『青い城』も何度も読み返す愛読書でした。

 

今回みつけた『エミリー』シリーズもそのころ出会った作品の一つ。当時は確か新潮文庫の、村岡花子訳で読んでいたはず。今回新たに見つけたのは子どもに向けた偕成社文庫のもので、訳者も違うので新たな気持ちで読みました。

 

かなり昔に読んだはずなのに、ストーリー展開ははっきり覚えているものですね。早く大好きなクライマックスにたどりつきたくて、せっせと読み進めていきました。「こんなこともあるんだよね、次はこうだよね」という、すでに知っているからこその喜びもたくさんあって、ストーリーとの再会を楽しみました。読みやすい訳でしたし、心から作品の中に没頭できました。至福。

 

同じ本を読み返すのでも、訳者が変わっているとまた新たに楽しめるのだなと気付いた作品でした。アンのファンの方はぜひ読んでみてください。ちなみに『エミリー』は村岡女史の翻訳での続編が2つあり、この作品が面白かった方には続きもおすすめしたいです。大人になった主人公の人生を知ることができるのも、また至福です。