hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

家事ドロボウと生き方ドロボウ 引田かおり ターセン『しあわせな二人』

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今年もたくさん家事にまつわる本を読みましたが、人の家事を知ることはいつもとても楽しくて、参考になることがたくさんあります。

 

今年読んだ中で、印象深いこの本。本を読んでお風呂掃除が好きになりました。お二人は吉祥寺でパン屋さんとギャラリーを経営なさっていて、よく雑誌などでもお見掛けします。あまり日本のご夫婦で、こうして登場されている方を見かけませんが、引田ご夫妻を書面でお見掛けする際は、必ずお二人で登場されている気がします。

 

仲の良さも素敵なのですが、お二人の好きなところは日常の小さな習慣を、惜しみなく書面で見せてくださること。自分の小さな習慣は、当たり前にしてしまうので意識にすら上らないことも多々あると思うのですが、お二人は小さな習慣にも意識を向けて、快適な生活を作り出していらっしゃるような気がします。

 

わたしが家周りの話で参考にさせていただいたのは、お風呂掃除。掃除はわりと好きなのですが、お風呂だけは苦手意識がありました。でも、この本を読んでお風呂の最後に身体を拭いたタオルでしっかり水気をふき取ることを習慣にしたら、なんだかちょっと苦手意識が薄れてうれしい。たいてい苦手なことは、わからないからという理由があるのかもしれませんね。よくこうして本から、家事の良いところを真似する「家事ドロボウ」をしています。

 

印象的なのは、かおりさんの「結婚ていいものですよ」というひとこと。仲が良いことをちゃんと見せてくださると、安心して結婚が続けられそう。結婚生活に関しては、なんとなくマイナスな言葉が多いように感じる日本ですが、仲の良い方の土台となる生活を参考にしながら、生き方も同時に学びたいなと思います。