hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

少ない荷物にあこがれて 五木寛之『晴れた日には鏡をわすれて』

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あけましておめでとうございます。23日からカナダの友人宅へ行き、5日に戻ってきました。帰国したらやりたいことがたくさんあり、すぐに元のペースへ!と意気込んでいましたが、滞在中家族の高熱、風邪やホームシック(カントリーシック?)などで全く始動できず。ようやく今日から日常に戻していく、のんびりペースの年始になりました。

 

今回の旅は友人宅に滞在するため、滞在が13日間と長期ながらもタオルやキッチン用品は不要。スーツケースの荷物は少なくて済んだのですが、今回は手荷物が重くて、ちょっとまいりました。次回の課題です。

 

そんな時に思い出したのがこの本。サスペンスのような要素もあり、決してそこが協調されているのではないのですが、以前読んだときに惹かれたのは主人公の荷物の少なさ。主人公はある理由で全くの別人へと生まれ変わるのですが、生まれ変わった後に必要だったのはボストンバッグ一つ。機内持ち込みだけで、身軽に旅行をするのです。

 

そのときはミニマリストなど全く知らずにいましたし、どちらかというといつも荷物が多いほうだったはず。でもなぜか主人公の身軽さにとても心惹かれ、今ではそれに近づきたいと思うようになるなんて。面白いものです。

 

ちょっとぼんやりした頭がぴりりとするサスペンス。1月の気候にすごく合う本です。