hon-nomushi’s blog

人生の友になる本、片付け記録や毎日のつれづれ

本とともに思いがけないところへ 小川糸『にじいろガーデン』

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時折、なにげなく手にとった本で思いがけず遠くへ旅する気分になることがあります。まったく予想のつかないところへと手を引かれて連れて行ってもらうような感覚。

この小説はまさにそんな作品でした。

 

『キラキラ共和国』からはまっている小川糸さん。読んだことがない作品を見かけるとすぐに手に取るようになりました。そうして出会ったのが今回の『にじいろガーデン』。驚きました。主人公たちの行き着く先が予想以上の広がりで、人生そのものを深く見せてもらった感覚になりました。主人公たち(女性同士)が出会い恋に落ち、一緒に家族を作り、人生をともに過ごす数十年が描かれているからです。

 

長い時間を家族としてともに過ごす時間は、時に痛々しく生々しい。でも恐れずにそれを世界の中で表現する作者のチカラ、その先も見据えて書き終えるチカラ、その力強さをずっと感じながら読み進めました。また読みたい。また味わいたい。素直にそう思える小説でした。