わたしが家事の中で一番苦手なもの、それは洗濯。多い少ないが日によって違うことや、日によってモノが違うので、予測できないところが苦手ポイント。
「取り込んでたたむ、しまう」がわたしの担当ですが、あまりに多いと息苦しくなってきます。たいてい、しまう場所別に洗濯を取り込むのですが、それがすんなり分類できないときや、しまうときに家族の引き出しがぐちゃぐちゃになっていると、絶望的な気分になります。洗濯物で絶望するときがあるなんて…はい、そんな時はたいてい疲れているのです(笑)。だいたい毎日することなので、洗濯のときの気分がわたしのバロメーター。苦手な家事だからこそ、そこで不調に気付くことができるようになりました。
疲れていることに気付いたら、ちょっとぼーっとしたり、もちろん本を読んだり。そんなコンディションの日にたまたま図書館で、この本を見つけました。なんとまあ、疲れた気持ちにぴったりなタイトル!そして表紙のイラストにも心をひかれました。
とりたててすごいことが起きるわけでもない日常だけれど、なぜかミリさんのエッセイを読むと面白いことのようなのです。怖いことや特別なことが起きないので、身構えて読む必要がなく、疲れている心にはぴったり。なのに最後には心に残る文がいくつもあるのがミリさんのエッセイの素敵なところ。
いつものように、読み終わるころにはすっかり元気になって、明日するまで洗濯のことを忘れて。やる気のないときにも寄り添ってくれるエッセイがあって幸せでした。