あら、最後の更新が10月末でした!
モントリオールの旅キロクをつづっていましたが、帰国してから本当にウラシマタロウでしばらく日本の時間になれずに過ごしていました。だいぶ慣れてきましたので、いつもの本紹介に戻ります。
着ること。日常の中にあり、毎日することだけれど実はよく知らないこと。
「ファッション」というとすごくおしゃれな人じゃないと語れないような、その「おしゃれかどうかはどこで決まるの?」という基準自体がよくわからない、あいまいさがとても苦手でした。でもmuccoさんのブログや本を読んだり、色々なことをやってみて、着ることは毎日のことで、自分をよく知る道のりの並走者のようなものなんだということが最近わかってきました。
それをさらに深く納得させてくれたのがこの本、『着かた、生きかた』でした。
個性は探さなくても出てしまうこと、自分の好きを追求することが大切なこと。
ハイブランドの洋服がバブル時代には買える値段だったこと。
時代や家庭の状況によって、プチプラも活用する方が賢いことなど。
何よりすっきりさっぱりした視点は、
「自分の好きなものをTPOを大切に着よう!」ということ。
相手を思いやりながらも、自分の好きを出すやり方こそ大人なのだということを深く納得しました。
実はモントリオールでずっと自分の中でひっかかっていたことが解決したのですが、
そのとたん着たい洋服やスタイルがさっと頭の中で描けたのです。
まさに生き方にぶれがなくなったら、もう迷わないのだということを実体験。
日本にいるとおしゃれが結構パターン化されていて、それに頭が追いついていかなかったのですが、モントリオールで色々な国の人が集まっているのを見て、「万人が同じものを着るおしゃれ」がいかに無効かを思い知りました。だって人はこんなにも違うのですから。
自分の着たいように、着たい物を着よう。
ただし、TPOをちゃんと考えられるあたまは一緒に。
そんな当たり前のことを再確認しただけで、ファッション難民から抜け出せそうです。