hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

思いがけないごほうび時間に 山本ふみこ『台所から子どもたちへ』

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月曜日の夕方、18時頃。思いがけぬ静けさが訪れました。

保育園でお昼寝をしなかった子どもが、自転車で寝落ちしてしまいしばらく起きなかったのです。こういう時、

すぐ起きる→ごはん? or  寝落ち→そのままごはんなし布団?

となるかは悩ましい時間です。

 

この日はしばらく起きなかったので、音をたてぬよう気を遣いながらも、自分だけご飯を食べてそろりと動きます。食後は何をしようか?ちょっと考えて本を読むことにしました。お供は山本ふみこさん。

 

その日の昼間、たまたまものすごく読みたくなった本があり、図書館で目当ての本を探したときに偶然一緒に借りていた山本ふみこさんの本。何度読み返しても彼女の本はほっと落ち着くのです。それなのにいつも励みになる言葉を発見できる、大切な大好きな作家のおひとりです。少し弱っている心にはぴったりの言葉がたくさんあふれて、いつしか夢中に読書をしていました。子どもたちと作るごはんと御御御付(おみおつけ)のお話、お焼きの作り方。寝ている子どものそばで読むのになんと素敵な本を借りてきてくれたんだろうか!図書館の自分に心から感謝と拍手を送りました。

 

その後家族が帰宅しむっくり起きた子ども。一人時間は終わりその後はばたばたしたのですが、この思いがけない夕方時間に、心がほっとくつろぎました。自分の気持ちにぴったり合う本を、合う時間に読める幸せ。至福の読書タイムでした。