楽しみにしていた本が届きました。小川糸さんのエッセイ。ベルリンでの生活や、ベルリンと出会ったいきさつ、街の様子、ご自身の暮らし。何だか本の中に埋もれてしまいそうになりながら、一気に読み進めてしまいました。
街のオンとオフがはっきりしていること、40歳代の目標にドイツ語を設定したこと。暮らしのリズム、街と生きることとはこういうことなのだと、エッセイを読んで深く納得しました。
人と街の出会いは本当に不思議で、国内であろうと国外であろうと、自分に合う街を見つける術はすべての人に備わっている気がします。初めてなのにどこかなつかしい感覚がしたり、いるだけでどんどん元気になれるところだったり、それは実際に行ってみないと、感じないとわからない感覚。そしてその先。好きになった街の中で暮らすこと。ここはまだ、わたし自身は未体験です。
私が新しい街で暮らし始めるとき、ぜひそばにいてほしい本だなと思いました。