hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

チャレンジする勇気  マーヤ・ヴァン・ウァーグネン『マーヤの自分改造計画』

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年末に写真の整理をしていたところ,新聞の下の広告欄にて見つけていたこの本の

情報が出てきました。早速借りてみると、内容に深く感動したのでご紹介します。

 

著者は主人公でもあるアメリカのティーン。たまたま見つけた1950年代の人気者になる本の様々なアドバイスを実践して、自分を変えていく様子が描かれています。本の通りにやってみる主人公の実行力に魅了されました。そして最後には素敵な女性に生まれ変わっていきます。写真も掲載されているので、主人公が変わっていく様がよくわかります。

 

高校生ぐらいの時に、もっとこのような本に出会っていたら良かった。そんな風にも思いますが、少し年齢を重ねた今だからこそ、主人公の勇気に感動するのだと思います。

 

マーヤは本のマニュアル通りに様々な体験をしていくのですが、服装だけではなく人付き合いも本にしたがって変えていきます。その中に、学校でいつも話す人とは別のグループに1人で入って話しかけたり、ランチを共にするよう促すアドバイスがあるのです。これがどれほど勇気が必要なことか、学校生活を知る人なら共感できるのではないでしょうか。

 

その体験を通して、マーヤは自分が抱えている人付き合いへの恐怖を、誰もが持っていることに気付きます。人気者であっても、トップグループとされている人たちでも、自分と同じような恐怖を持っていることに気付いたとき、マーヤは周りの人たちにあたたかな言葉を掛けられるようになります。私はこの過程を読んだとき、心から感動してマーヤの勇気に拍手をしました。そして自分の生活でも、活かせることがたくさんあるのでは、と思うようになりました。

 

外見の流行りは変わるけれど、どんな時代でも変わることのないティーンのこころや悩み。この本を読むと人間関係の本質は、どんな年代でも本当は変わらないことにきづかされます。はっとするフレーズが、たくさんありました。