長崎は少しずつ、日常が戻ってきています。先日、久しぶりに開いた本屋さんに行ったらなんと楽しかったこと!ぶらぶら知らない本を探したり、新たな惹かれる本に出会ったり、こんな時間が必要だったと心から思いました。
購入したのは『キラキラ共和国』の文庫版。
この時から大きなサイズで持っていましたが、引越し後に本を減らしている今、出来るものは電子書籍にしたいと思っています。ないものはせめて文庫サイズに買い替え。この作品はまだ電子化されていないので、文庫になりました。
ずっと持っていて知っている作品のはずなのに、再び読んだら面白くて面白くて!
一日中主人公のぽっぽちゃんを追ってしまいました。
ぽっぽちゃんは鎌倉でおばあさんから引き継いだツバキ文具店を営んでいますが、同時に代書屋といって、様々な事情から手紙を書きたいけれども上手く書けない方たちからの依頼で手紙を書く仕事もされています。
特に冒頭ではこの代書の依頼が、お母さんに手紙を書きたい男の子からのもので、ちょうど母の日が次の日だったこともあり、涙しながら読みました。そしてぽっぽちゃんと実の母との関係も複雑なことがお話の中に語られていて、偶然母の日に再読できたことにタイミングの良さを感じずにはいられませんでした。
舞台は鎌倉。あの場所の雰囲気が本に満ちているので、鎌倉に行きたいと思う方にもおすすめの一冊です。
そして、母の日がちょっと重く感じるわたしのような方にぜひ読んでいただきたい一冊です。