「面白かったー!」と時間も忘れてよみふけってしまう本に出会うと、本当に幸せです。しかもそれがシリーズだとさらに幸せが倍。
群ようこさん原作の「パンとスープとネコ日和」。テレビでご覧になった方もいらっしゃると思います。こちらには原作があって、テレビと同じタイトルの『パンとスープとネコ日和』から始まり、
2『福も来た』
3『優しい言葉』
4『婚約迷走中』
5『今日もおつかれさま』
の計5冊があるようです。
以前2番目の『福も来た』は読んでいたのですが、その後の続編についてはチェックしていませんでした。この前購入した『キラキラ共和国』の中に入っていたパンフレットを見て続きがあるのを知って、図書館でまとめて借りてきたのです。ただ続き物ならではですが、順番に読みたいのにタイトルには「-パンとスープとネコ日和②ー」のようなわかりやすい番号がついていませんでした。それで、こちらのサイトを見て助けていただきました。
5冊すべてを一気に借りて読んでいましたが、続きもなんて面白いことか。テレビの世界も知っていると登場人物のイメージがわきやすくて、そしてあまりに原作とテレビの世界がマッチしているので、もう楽しくて楽しくて!読書が止まらず、寝る時間も惜しんで笑いながら読んでいました。続きのお話でも、主人公のお店は健在だし、しまちゃんも変わらず大切な右腕として活躍していました。
今回わたしが読んだときは、主人公のお店の前で長く喫茶店をやっている女性のマスターの存在が心に残りました。ぶっきらぼうで一見愛想がないけれど、主人公のことをちゃんと見守っている素敵な女主人。本の中の方だけれども、自分もあんな風に仕事をしてみたいと思いました。
テレビでもこのシリーズをお好きだった方はぜひ、読書で主人公たちのその後を楽しんでみてください。我を忘れて読書に没頭してしまうこと、請け合いです。