hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

6歳、ゾロリの合間に読むお話 角野栄子さく 西川おさむえ『ハナさんのおきゃくさま』

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子どもが小学1年生になり、毎週水曜日に近くの図書館へ行きます。引っ越したこともあって、歩いて、または自転車で行ける距離なのがうれしい。

しばらく休館されていたあと、再び図書館に通えるようになって、生き返った気分です。わたしの人生に図書館は欠かせない…笑。

 

子どもはもっぱらゾロリとめいろにはまっていて、次から次へとゾロリを読み、それにプラスしてめいろと紙芝居(主に恐竜のおはなし)を借りています。

 

とはいえ、まだまだ読んでもらうことが主。うちの子どもは文字をあえて教えない保育園に通ったので、文字を読むことを習いだしたのは最近のこと。まだ自分ではすらすら読めないので、読んでもらうことの方が楽しいみたいです。親もゾロリを読むので、1冊読むと「はー」となりますが、ここは踏ん張り時。でも、いつもそれだけだとつまらないので、合間に親も楽しめそうな物語を差し込んで借りてきています。

 

そして子どもも寝る前は、こういった差し込み本を読んで欲しがるのが不思議です。

最近、音読して気持ち良かったのが角野栄子さんのこの本でした。

ハナさんは子どもが独立して、一人暮らし。森と街の境目にある家に暮らし始めました。森からくるお客様はとっても不思議な人たち。はなさんは、お客さんに遠慮なく怒ったり、受け入れたりして、お茶とお菓子でもてなします。

リズムでしょうか、文字の間隔でしょうか、とにかくこの本は音読するのが楽しくて、内容も素敵なのだけれど、本当に気持ち良かったのです。現実と夢がまざりあったような、でもわざとらしさのない素晴らしい物語で、寝る前にぴったりの内容に、毎回わたしも子どもも満ち足りて眠りました。

 

子どものために選んだけれど、結局自分の大好きな本になりました。新しい本に出会えるのも、子どもと一緒だからこそ。ベッドタイムストーリーに、ぜひどうぞ。