今日は12月15日。いよいよ年の瀬が迫ってきましたね。
多くの方にとってたくさんの変化があったであろう2020年。
わたしたちにとっても、まさかの引っ越しという大きな変化があった1年でした。
でも今、温かな家でゆっくりとおちついてブログを書くことができていて、
旅から帰ってくるとほっとできる空間に生きていることに、深く感謝しています。
先日、毎年読むのが恒例になっている一冊が発売され、手に取りました。
石井ゆかりさんの占いの本です。
占いに関しては、好きや嫌い、信じる信じないという感情がついてまわるもの。個人的な想いがとても反映されやすいものだと思います。
わたしは個人的に「信じる信じない」と考えるのではなく、
その年の流れのようなものを確認するために占いを活用しています。
もしその流れが自分の行きたい方向と反していても、どうしてもやりたかったら
特に気にせずやると決めています。
ただその年の傾向を知っておくと、生きるのがスムーズになるので、
毎年何人かの占いの方のコメントを読んでいます。
今年は特に「はじめに」と書かれているページの言葉が心にしみました。
石井ゆかりさんは、「世界的な感染症」という予言をした占いは、ごくわずかだったことに触れ、ではなぜ人には占いが必要なのかということをきちんと言葉になさっています。
では、占いは何の役に立つのでしょうか。占いは、こうした深刻な状況にあって、ほとんど役に立たないように思えます。
ただ、私たちは毎日をとにかく、生きていかなければなりません。…
明日の自分、明後日の自分がいるはずだと思って生きていくしかありません。
その明日、明後日にどんな風が吹き、今はどういう場所なのか、ということについて、たたき台でもいいから何かしら、言葉が欲しいのです。その思いを、大昔から私たちは、捨てきれずにいるのです。
先が見えないのは、実は今までも同じだったのですよね。
それが明らかになったのが今年だった。
だからこそ言葉で少し見える未確定の先を確かめたい。
ある人たちにとっては確実なリソースではないものを元にして、
人の未来を読もうとするその人間の試行錯誤が、
これまで人を支えてきたということを考えると、
占いという行為と人という存在が、とてもいとおしく感じます。
鼻で嗤いながらでも、占いを読みたくなるとき、あなたは心に希望を抱いています。未来へのほんのわずかな希望、それがあるだけで、私たちはどうにか、生きていけるのです。
来年に向けての読書に、ぜひいかがですか。