味わい何度もかみしめる
ミニマリストの本かな?と思いながら手に取ってみたら、 今は人の住んでいない無人島から人が引き上げた時のこと、 その前の島の歴史について書いた本でした。 著者はイギリスについてたくさんの著作がある方。 まだわたしはイギリスに行ったことがないので…
少し前のことですが、わたしの住む街で選挙があって、 そこに考え方がとっても素敵な議員候補の方を見つけました。 無事当選され市議となったその方とはお家も近く、 先日わが家にお誘いしたところ、 快く来てくださいました。 その時にお誘いいただいた映画…
この本を小説だと思って予約をしていましたが、 実はルポタージュに近い作品でした。 作者は記者で、丹念に娘が母親を殺した事件の経過を追いながら、 なぜその結果に至ったのかにいて、 殺しにいたるまでの詳細に2人の生活を追って書かれたようです。 すご…
来月わたしと子ども、義母でフランスへの旅行を控えていて モンサンミッシェルについての本を探していたところ、 この本に行きつきました。 美しい本です。 ていねいな暮らし、と日本語のタイトルには入っているけれど、 フランス語の原本ではただ「モン・サ…
この本を見つけたのはpinterestにて。 表紙の絵が印象的だと思っていたら、大すきな装丁画家の方のものだと あとでわかりました。 中身は苦しい先の戦争中のお話でした。 戦争により、子どもがこのままでは死んでしまうと思った 収容所に向かう父親が、 電車…
知らなかったことばかり! 目からうろこの本でした。 これから家を買ったり建てる方にはぜひ読んでいただきたい! と心の底から思った本です。 わが家は中古の30年越え(確か)一軒家をリフォームして住んでいます。 建物は古いですが、家の中はすべて安全な…
親切ややさしさを、これみよがしに「大事にしようね」と差し出そうとする 物語がある。 いわゆる道徳の教科書に載りそうな物語たち。 この物語は上のような物語とは対極にあり、 親切ややさしさを、人にわからせずに最高のタイミングで そっと人に差し出すよ…
この1週間、時間だけはあるので ずっと読んでいなかった本に手をつけています。 静かだけれど美しい物語『カトリーヌとパパ』も ずっと原書に挑戦しようと思いながらもトライできずにいましたが、 ようやく全部読み切ることができました。 だけれども全部は…
このブログには、「味わい何度もかみしめる」 というカテゴリーがあります。 どんな本をここに入れているかというと、 読んだ後に本を通じて知ったことを軽々しく口にできないような、 少し重めのテーマを扱った本だったり、 小説でも何度もその場に自分がい…
少し前にビーターラビットの作者が主人公の、ミスポターという映画を観ました。 ポターが生きていた時代は、まだまだ女性が地位や名誉の釣り合う人と 結婚しなければならない時代。 独身だったポターが自ら自分の人生を切り開いた様子は、 とても印象的でし…
文庫で見つけた本ですが、少し重かった。 主人公は大学を中退し、アルバイトをして生計を立てている青年。 人を助けることなど考えもしなかった日々の中で、 あるとき公共の施設でたばこの跡がついている子どもに出会います。 そこから彼らを救うべく公共の…
これは、アフガニスタンのフランス大使館で勤務していた方の 緊迫のルポタージュです。 それまでのアメリカによる支配が終わり、 タリバンが中心となった政権に代わるとき、 安全だった大使館エリアが一気に緊張感の高まる場となり、 国外へ戻る人をとにかく…
先日も、家族間の会話でいらいらしたことがありました。 そんな時、この本を手に取って読んでみたらまあすっきり! 具体例があまりにもわが家にせまるので、 ぶんぶんうなずいて、 最後はわかってもらえた安心感でいっぱいになり、 ちょっぴり涙まで出てしま…
(画像をお借りしています) 須賀敦子さんの本を読んだとき、この日本文学を編集され、 翻訳されたというくだりが出てきました。 特に気になったのは『道』という作品。 なんということはないと須賀さんがおっしゃっている 日常を読んでみたくて、手に取りまし…
わが家では朝日小学生新聞をとっているのですが、 その書評で紹介されていた本を読んでみました。 主人公は韓国から親の仕事の都合でフランスに移り住んだ男の子。 パリからトゥ―ルという小さな街に引っ越すことに。 そこで借りた家の机に、ひっそりと彫られ…
この本の主人公は作者の祖母。 実際にあった物語を主題としています。 戦時中のある日、突然イングランドの島に流れ着いた女の子。 口を利くことができず、なぜそこにやってきたのかわからない状態で ある家族に迎え入れられます。 口がきけなくても過去がわ…
先日完全な引越しを終えて、 向こうの家に置いておいた本が全て手元に戻ってきました。 その時にすぐ手に取ったのがこの『身軽に暮らす』。 なぜ、今までブログで紹介していなかったのかしら? それくらい、大切に大切に読んでいる本の1つです。 なぜ何度も…
読むのに少し時間のかかる本のご紹介が続いています。 『彼女のかけら』。 以前Netflixで見たドラマの原作です。 人は身近な人のことを本当に全部理解しているのだろうか? 知っているのだろうか? という問いかけが恐ろしく、胸に突き刺さる小説でした。 主…
長崎の小浜温泉近くに、タネトという野菜の直売所があります。 プラスチックフリーで地元の元気な野菜を扱っているところ。 そこによく岩崎さんのお野菜があって、種取り農家さんという存在を 初めて知りました。 なるべく野菜は元気なオーガニックのものを…
日本の子育てを経験していて、 ほんとうに閉塞感を感じます。 電車やショッピングセンターにいる赤ちゃんたちは、 たいていスマホ漬け。 なかないため、親のため?もあるだろうけど、 一番は赤ちゃんが泣くと生まれる まわりの見えないちくちく視線なのでは…
今週は月曜日まで旅に出ていたので、ばたばたしていました。 普段は単身赴任の家族も家にいて、 なんだかスケジュールがぐちゃぐちゃ。 ようやく落ち着いてブログを書くことができます。 さて、今回の本は小説のように読みやすいものではなく、 経済の本です…
オスカー・ワイルドという作家をご存知でしょうか? きっと大学で英文学を専攻された方などは、ご存知なのではと思われます。 言わずと知れた古典の1つですが、 古典というのは何ともとっつきがたいもの…。 読みにくい訳に古語が混じって、本の本質を理解す…
いや、おもしろかった。 夢中になって読みました。 『三体』(以前のブログにあり)を最近読破したので、 図書館をうろうろして読みたい本を探していたところ、 原田マハさんの作品に出会いました。 以前彼女のモネを題材にした本を読んだことがあったので …
11月10日。今日発売の本です。 予約で購入しておいたので、 夜中の0時に端末にダウンロードされていました。 開店を待ち本屋さんに行って本を購入する時代から、 欲しい本が朝起きて家ですぐに読めるなんて、 時代は変わりました。 けれど、読み方や本との関…
以前から知ってはいたのだけれど、しばらく手に取らずにいた 小川洋子さんの工場めぐりの本。 最初の工場はとにかくものに穴を開ける工場。 軽い気持ちで読み始めましたが、なんだかところどころに 自分と仕事との向き合い方にがつんとくる文章がありました…
今夢中になってひたすら読んでいる稲垣さんの本。 きっかけは『家事か地獄か』という一冊と出会ったことでした。 朝日新聞で記者として働いていらしたころの稲垣さんの記事は、 身に迫るものがありました。 原発に反対しながらも、結局のところ電気が(たく…
しばらく原稿書きが忙しくて、ブログを書けずにいました。 後回しにしている仕事もあります…。 片付けながらゆっくり更新します。 この本、書評などで見かけて読みたいなあと思いつつ、 図書館ではものすごい予約数で、あきらめかけていたところ ローカルな…
本の写真をすっかり取り忘れてしまって…。 写真ナシのさびしいブログになりますが、 ぜひこの本について紹介させてください。 実は、わたしも! 50歳になったらピアノをやってみたいんです。 だから、この本を見た時、同じことを考えて体験された方がいる! …
単身赴任中の家族の家に行ったら、机上にこの本が置いてあって、 つい読み始めたら止まらなくなってしまいました。 日本の作家の長編はあまり自分で手に取ることがないのですが、 なんというか独特の書き方にはまってしまい、 最後までじっくりしっかり読み…
ネコ好き、イヌ好き、そんな人ならついこのマフラーを巻いた猫に 目が行ってしまうことと思います。 わたしは猫が大好き。今は飼ってはいませんが、 実家にいた時とっても大事にしていた猫がいました。 そんなわけで表紙を見て手に取ってみたのですが、 この…