「40代の読書」というカテゴリーを作ろうと思った時、初めに頭に浮かんだのが本田健さんのこのシリーズでした。本田健さんを知ってから、年を重ねるごとにいつも頼りにしている、わたしにとって未知の世界のよりどころとなるシリーズです。
今回松浦弥太郎さんの40代の本と同じ時期に読んだのですが、
重なるところも多く、お二人がすすめて下さることはぜひやってみようと思いました。
特に「自分史を書く」ということをお二人とも書いていらっしゃいます。さっそく自分でも作ってみましたが、これは自分の棚卸しともいえるような作業で、20代の初めから振り返ってみるというものです。
実際にやってみたら、意外と何をしていたのか思い出せない時間もあったりして、少し時間のかかる作業でしたが、やってみて本当に良かったです。「何もしてこなかったんじゃないか」という焦りが、年表を書いて振り返ることで解消できたのです。
私の場合は特に30代が空白のように感じていたのですが、子育てしたり、その合間にやってきたことにけりをつけたりしていたことがわかって、なんだかほっとしました。
40代でこれまでの20年を振り返る作業、本当にお勧めです。
そのうえで40代、この先をどう生きるか。
新しいことに挑戦することもすすめて下さっています。これもまた、松浦さんの本と重なるところです。本田さんの本では、実は50、60代で花咲く人の多くが不遇の40代を過ごしているという記述もあり、大いに励まされました。
どちらの本もじっくり読んで40代と向き合うきっかけを与えてくれました。そして、40代は再び新しい人生の扉を開ける時期であるのだと、また先に歩む希望が生まれてきました。リスタートと考えると、40代はわくわくすることが多い人生になりそう。
希望という単語が自然と生まれてくるような読書を、40代にできることが幸せ。
40代に不安を感じる方にぜひおすすめしたい2冊です。