いつもの図書館新刊コーナーにて、見つけた一冊。
おもわず菌という言葉に反応して、借りてきました。
薬膳を取り入れた食事を教えて下さる山田奈美さんが、
日々の暮らしで食べているもの、
子育て中に大切にしているもの、
そんな毎日の中で菌をどんなふうに考えているのかが
綴られています。
決して菌が主役の本ではないのだけれど、
発酵食品や菌とともにある日本人の
伝統的な食事を振り返ってくださっていて、
わたしたちは菌とともに生きてきたのだなあと
しみじみ思いました。
何かを敵に思うと、なんだか上手く物事がまわらなくなるような
気がしてならないこの頃。
マスクはもちろん当たり前で、
子どもたちは給食を黙って食べないと怒られたりする今。
発酵食品をたくさんとって、黙っていることを強制されず、
たくさんごちゃごちゃ過ごす世の中になってほしいな。
そうそう、わが家も給食はいただかずに
お弁当生活なのですが、
作者のおうちもお弁当給食なのだそう。
毎日楽しいだけではなくてちょっと作るのがつらい朝も、
同じ時間にお弁当を作っている母が地球にいると思うと、
その存在にとっても励まされます。
また来週もがんばろう、と思えました。
ゆったりとした気分の読書にぜひどうぞ。