朝日小学生新聞、という小学生向けの新聞に広告が載っていたことで知った、
『ぼくのまつり縫い』。
とってもとってもよかったので、ご紹介します。
主人公は中学生。まつり縫いで巾着を作るのが趣味。
たいがいの手芸はこなす手芸男子です。
でも中学生だから、男子だから、
周りの人に素直に手芸が好きだといえず、
色々悩みながらも、最後は自分の好きを貫いていきます。
もはやおなじみになった、国連の掲げる目標SDGsの中に
「ジェンダー平等を実現しよう」
とありますが、まさにこの本のテーマはそこに深くかかわるテーマ。
男子だから、手芸が好きなことは、はずかしい、おかしい。
そのすべてが刷り込まれた本当は全然信じなくてもいいおかしな信念。
だけれど、周りの人を気にして手芸好きと言えない主人公は悩みます。
でも、様々な出来事を通じてやっぱり自分は手芸が好きで得意で、
心が躍ることを主人公は再確認。
最後は勇気を出して手芸好きなことを周囲に明らかにします。
数年後(本当は今すぐにでも!)に同じように手芸が好きな男子が、
この本を読んで、
「ちょっと前ははずかしいことだったんだ!今は当たり前なのにね」
と言える社会になっていたらいい、と心から思います。
そして何かを好きな事は恥ずかしいことなんかじゃない、
と心から伝えられる1人の人間としてありたいです。