すてきな本を見つけました!
吉本由美さんの人生をつづった本です。
吉本さんの生活に関しては、大好きなこの本や、
村上春樹さんと旅をする本などで良く読むことがあって、
彼女の文章が大好きです。
今回の本は、
前半は子どもの頃の話からスタイリストとして仕事をし、
都内で生活をされていたころのことが書かれ、
後半は熊本に移られてからの生活、年を取ってからの生活について
書かれています。
実は表紙は若いころの吉本さんで、
裏表紙は今の吉本さんが描かれているんです。
わくわくして何度も本を裏返して絵を見ていました。
吉本さんの正直なエッセイを読んでいると、
若いころ活躍されていたことも、なんだか特別なことじゃなくて
たんたんと書かれていてまるで一つの流れに乗っているよう。
そして熊本に帰ってからの生活に関しては、
お金のことも含めてご苦労をされているのだけれど、
これまた一人の人が生きていくたくましさのようなものも
感じました。
本を読んでいると、年を取る事ってなんだかとっても
寂しいことのように思っていたけれど、
本当はただ時間が流れていて、その中に肉体の衰えも加わるだけで、
少しずつできること、求められることを
やっていくだけのことなのかもしれない。
年を取ることをいたずらに怖がらずに生きていこう!
そんな風に元気をもらえた読書でした。
熊本は今住んでいる長崎のお隣の県なので、
落ち着いたら行ってみたいな。