hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

たまにはハードボイルドを バリー・ランセット『ジャパン・タウン』

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図書館をうろうろしていると、普段は手に取らない本が目に入ってくることが

あります。これこそ、ネットショップではない実際に手に取ることのできる本の

醍醐味だと思うんです。

 

本当は本屋さんでこれができたらいいのだけれど、うちの周りは今

あまり本屋さんがなくて、図書館がその代わり。

本当に助かっています。

 

そんなこんなで普段は手に取らないハードボイルドな本を読みました。

この本の作者がとっても面白い経歴で、アメリカで育ったのだけれど、

日本で長く働いていた経歴の持ち主。

事件が起こり解決していく流れはもちろん、

外国から見た日本を知るのに、とても面白かったです。

 

本の舞台はアメリカ。

警察の私的なアドバイザーである主人公は、

日本人の関わっている事件現場に呼ばれ、そこに書かれていた漢字から

特殊な犯罪組織との対立につながっていく、というストーリー。

著者の日本の知識、探偵業のスリリングさ、どこをとっても

目を離せない面白さがありました。

 

2週間前、空いている時間はほぼこの本を手にしていたのではないかしら。

一度読み始めたら手放せない面白さでした。

翻訳もとっても読みやすくて、違和感なく読み進めることができました。

ちょっと違う世界を体験したいときに、おすすめです。