hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

かぞくかいぎをはじめよう 玉居子泰子『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密』

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今年の初め、親ともめてしまいました。

きっかけはお互いのコミュニケーション不足。

言葉になっていない暗黙の了解・期待を

私たちが理解していなかったことが原因で、

最後は本当に親を怒らせてしまいました。

その結果、すごく怖い思いをしたり、申し訳なく思ったり、

怒りの発生をみたことでしばらく立ち直るのに時間がかかりました。

 

かぞくだからこそちゃんと話し合う姿勢が

大事だなあと思っていた矢先。

こんな「かぞくかいぎ」の本を見つけました。

本の中には、様々な事情で家族会議を続けている親子の実例が

いくつも出てきます。

親子げんかを分析するかぞくかいぎ、

パパが単身赴任で学校に行きたくない家族のかぞくかいぎ、

ステップファミリーとなった皆でするなど、

様々な家族の「かぞくかいぎ」を知ることができます。

 

日本は特に、話し合いによる解決よりも

空気を読む、察することで発展してきた文化。

そこからすれ違いが生じることも

きっとたくさんあるだろうと思うのです。

だからこれからは、

かぞくだから察して当然というのではなく、

言葉にして伝え合い、

もっとちゃんと知ることが大切になってくるのでは。

冒頭のわたしのことも、言葉にして伝え合っていたら

ここまで大きく傷つくこともなかったかもしれない。

 

言葉にして伝え合うことは、

すぐにできることではなく、

ある程度練習が必要なこと。

どんな言葉が人にわかってもらえて、

どんな言葉だと通じないのか。

その一番初めの相手が家族だったら、

安心して失敗したり、気持ちをさらけ出したりできるのでは、

と思います。

 

子どもも、もちろん一緒に。

グローバル化が進む世界で生きるこれからの子どもは、

今までよりもっともっと

気持ちを言葉にして伝えることが大事になっていくと思います。

ぜひかぞくかいぎ、はじめてみませんか。

 

ちなみにわが家でかぞくかいぎについて

やってみるか聞いてみたところ、

こどもからの回答は、

「とうちゃんと、ぼくだけでかいぎするのがいい。

かあちゃんのきげんがわるいときどうするか、

それを話し合いたいから。」

と言われてしまいました…。