hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

かつて当たり前だったことを子育てに取り入れる 天野秀昭『「遊び」の本質』

                             

先日、知人にすすめられて見たどろんこパークの映像。

www.nhk.jp

はじけるような笑顔の子どもたち。

小学校に行けなくなったり、行きたくないと思う子どもがたくさん

映っていました。

うちの子どもといっしょに番組を見ていたら、

「もう一度学校が嫌になったらここに行く」と言っていました。

 

我が子も去年までは小学校に行くのが苦しくて、

試行錯誤の末、今は少人数の公立に通っています。

来年は引っ越しのため、また別の小学校へ転校予定で、

今の学校にも思うところはあるようですが、

違いを知りながらも自分なりに楽しみを見出しているようです。

でも、お守りのようにこのどろんこパークのことは

覚えておくそうです。

そんな場所があるのは、子どもにとって本当に

ほっとすることだろうな、と

その言葉を聞きながら思いました。

 

結局、わたしがこの本やテレビをみて思ったことは、

今の子どもには圧倒的に遊びが足りないのでは、ということです。

ゲームやレゴなど、室内の遊びは大抵遊びを考えた人の頭の中でしか

遊べない。

けれども、どろんこだったり森の中だったり、そんな中にいると

自分で遊びを考えたり、周りの子との関わりで、

思いもよらない遊びが生まれたり、毎回違う遊びが生まれる。

もっと生活の中に遊びがあったり、遊びから生まれるものが

大切にされればいいのになあ、と良く思います。

 

ひと昔前だったら当たり前にあった集団で遊ぶ時間。

それが学校になく、近所にもないのなら、

自分から探してみよう、と思った数年前。

「プレ―パーク」というキーワードで探したら、

幸運なことに家の近くにありました。

今、このテレビやゲーム主流の時代に、

何もない森の中でたくさん遊ぶ子どもたちも

ちゃんと存在しています。

そんな時間を我が子も持てていることに、深く感謝しています。

 

やっぱり子どもには遊びが必要。

子どもたちを見ていると、心からそう思います。

そしてこの本を読んでもまた、心からそう思いました。