hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

夢をかなえるプロセスに感動! 週末北欧部chika『北欧こじらせ日記』

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この本は!

感動して読み終えたら涙が出てきました。

「北欧こじらせ日記」なんて、なんてキャッチーなタイトルなんでしょう。

スウェーデンの作家が描く子どもたちが友達だった幼き頃のわたしも、

実は北欧をこじらせていたのかもしれません。

 

それはさておき、この本の作者chikaさんは初めて訪れたフィンランド

「住みたい!」と思って13年。

その間、転職し海外転勤し寿司職人の勉強を続け、

晴れてワークビザを得てフィンランドへ。

その13年、軽く言うけれどやっぱり長い13年、

あきらめずに努力を続けた経緯に、

読んでいて涙がでました。

 

「住みたい」と「住む」の間には

それはそれはたくさんのやることがあって、

気が遠くなったり不安になったりわくわくしたり。

今、わたしたち家族が現在進行形で感じている感情を

ずっと感じ続けながら、夢を実現した彼女。

そしてそれを書籍でこうして残してくれたから、

わたしたち読者も同じ目線ではらはらしたりわくわくしたりを

味わうことができます。

 

彼女は努力の人です。

寿司職人になると決めたら徹底的に練習するし、

会社でもしっかりと結果を残している。

そして、なによりわたしは彼女の英語の勉強に感動!

苦手だった英語をどうやって勉強したかが

書かれている本が別にあるのですが

(『北欧をこじらせたわたしのサバイバル英会話』)

これがまあ、努力と工夫のオンパレードで、

もう涙が出て止まりませんでした。

 

今、移住の入り口にたたずんでいる私たち家族。

同じような不安を感じながら、

自分たちの手と足で好きな街に住むというシンプルな願いを

叶えたいと動いています。

 

同じような境遇の方にぜひ。

日常の小さな努力や、たのしさもたくさん載っていて、

移住に興味のない方にもおすすめ!

そしてもちろん、フィンランドに行く方にもおすすめしたい。

わたしがもしフィンランドに行くことがあったら、

ぜったい彼女の『マイフィンランドルーティーン』を

バイブルに行くと思います。

 

 

 

覚えておきたい寂しい物語 安房直子『北風のわすれたハンカチ』

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今ある本の総量を計ったら、家族で71㎏!

というわけで無条件でこれまでは書架に残っていた本も、

断捨離対象にしています。

 

この本、なんと小学生から30年以上持ち続けていた本でした。

日本の物語はあまり好きではなく、海外の物語ばかり読んでいたわたしが、

この安房さんの物語だけは大切に持ち続けていました。

 

それは、この物語に怖さと寂しさが描かれているから。

そして、救われる際に大きな幸せではなく、小さなことで

主人公が幸せを取り戻していくからだと思います。

 

短編集の冒頭、『北風のわすれたハンカチ』では、

音楽を教わりたいクマが様々な寂しさを抱えながらも、

最後は小さな幸せで冬眠に入る様子が描かれています。

他の物語も人の辛さ、生きていく苦労が描かれているのですが、

最後はほんの少しだけ救われて終わるのです。

 

ちょっと寂しい時に明るすぎる物語は辛いものです。

そんな時に是非、安房さんの物語を手に取られてみてください。

きっと図書館の書架に、この本は静かにたたずんでいると思います。

 

 

 

 

 

冬の日は 島田ゆか『バムとケロのさむいあさ』

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バムとケロが主人公の、この絵本が大好きです。

特に寒い日にこの本を読むと、心のどこかが安心して

ほっとあたたかくなります。

 

何気ない日常なのに、暖かな家とおいしそうな食べ物、

何をやっても怒られないケロちゃんの様子が何とも安心させてくれる。

こんな家に生まれたかったなと、大人になった人でも

思うのではないでしょうか。

 

そして、今子どもの人たちにもとにかくこの本が人気なのは、

やっぱり安心がたくさんつまっているからだと思います。

本を読むのが辛い時、絵本だったら何とか、という時に

ぜひ出会ってほしい1冊です。

 

 

今年も1年たくさんの方がこのブログを読んでくださいました。

すてきな出会いもたくさんあり、長く続けてきて本当に良かったと

思うことばかりでした。感謝。

今年のわたしのブックオブザイヤーは、やはりハリー・ボッシュシリーズ。

ボッシュを1年かけて読んできました。

来年はどんな作家に力を入れて読んでいくか、今から楽しみです。

 

来年は日本語の本にどれだけ触れられるのか未知数ではありますが、

できるだけブログは続けたいと思っています。

どうぞ良い年をお迎えください。

 

クリスマスの読書  リンドグレーン『やかまし村の春・夏・秋・冬』

                                 

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メリークリスマス!

1日遅れですが、素敵なクリスマスを過ごされましたでしょうか。

 

冬のこの寒い時期になると、いつもリンドグレーンのこの本を読みたくなります。

この本は、子どもの「こういう家に住みたい、こんな時間を過ごしたい」と

思うような理想がたくさん書かれている本。

子どもの頃からやかまし村にあこがれて、今もわたしの理想郷です。

 

かまし村ではクリスマスに、

豚の型でショウガ入りクッキーを焼く習慣があって、

その様子が本当に生き生きと描かれています。

クリスマスツリーは森から切ってきて、家族で飾りつけ。

見たことがない景色のはずなのに、何度も読んだことで、

目の前に美しい情景が浮かびます。

 

かつて不幸だった子ども時代のわたしは、

かまし村の幸せをたくさん分けてもらって、

今、幸せに暮らすことができています。

幸せは本からも分けてもらうことができることを、

自分の体験から実感しています。

辛い状況にある子どもが、やかまし村と出会えるように、

心からねがってやみません。

いつか行きたい旅のストック2 『たくさんのふしぎ イタリアの丘の町』

      

                                   

旅が大好きです。

行ったことのない街に行って、その街にどんな人が暮らしているのかを

自分の目で見たいから。

 

大好きな雑誌「たくさんのふしぎ」。

この雑誌は本当にすばらしいのです。

各テーマが多岐にわたり、そしてその道の専門家の方たちが

子どもに分かるように説明してくださっているので、

しろうとにもとってもよくわかるのです。

 

今回は「たくさんのふしぎ」のテーマが、美しいイタリアの街。

なんて美しい街なのでしょう。

できたら1ヶ月くらい、この中の街に住んでみたい。

階段の上り下りも含めて体験してみたい。

 

こうやって行きたい場所をストックしておいて、

いつかの旅の種を蒔いておく。

そうすると、今すぐに行ける状況ではなかったとしても、

いつかは現実になる。

そうしていつかの旅がかなってきた今までの旅を思うと、

種蒔きがどれほど大切かを実感します。

 

できればノートに行きたいところを書いておくのも、

芽が出る(夢の旅がかなう)ポイントだと思います。

 

 

 

更年期のヒント 堀江昭佳『血流がすべて整う暮らし方』

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サボンドシエスタというお店の方が更年期の話をされていた時に、

こちらの本を取り上げられていて早速読んでみました。

 

この1年は私ごとながらとにかく自信がなくて、

仕事が嫌でたまらなくて、

のぼせはないけれど生理が不順に。

そんな色々が更年期かもしれないと思っていた時に、

サボンドシエスタの方のSNSへの投稿が目に留まりました。

 

わらにもすがるような思いというのはこんなことを言うのかと

思いながらも、

そのわらが本であることに安心感があり、

読んでみたらまあ、納得。

わたしは気功もやっているので、

季節ごとのからだの整え方に

深くうなずくことばかりでした。

 

知人の凄腕整体師さんも、46になったころは

とにかく仕事をやめたくてたまらなかったそう。

そういう不安が少し先を行く彼女とおんなじなんだな、と思うと

少しほっとします。

 

同じような年代、または少し前の年代の方、

そしてわたしと同じようなつらさと自信喪失を感じている方に、

ぜひ読んでみてと手渡したい1冊。

本でおすすめされていた夕食断食、1月の終わりに試してみようかな。

 

 

おすすめされたら読んでみる 原田ひ香『古本食堂』

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本棚にあっても自分でもなかなか手に取らない本があります。

これは、自分では選ばなかっただろうと思う本ですが、

仲良しの司書さんがお勧めされていて読んでみたら、まあ、

面白かったこと!

 

北海道に住んでいる女性が、亡くなった兄のやっていた神田の古書店

ひょんなことから引き継ぐことになり、東京に住み始めます。

そこへ兄弟の子どもが偵察にやってくるのだけれど、

その子もまた古典に造形が深い日本文学の大学院生。

出来事やお客さんの合間に、時折現れる古典やお勧めの本。

宝物のようにちりばめられたエピソードと本たちに、

わくわくが止まりませんでした。

そして舞台の古本屋さんのある場所は、神田。

神田の名店(食べ物)がたくさん出てきて、それもまた楽しい。

 

この本はいつか映像化されるんじゃないか、と思いました。

なんだか、久しぶりに日本の物語に魅了されて、

お勧めされたことに感謝。

人からおススメされる本とは、いいものですね。

 

週末のゆったりした時間にも最適です。