
林明子さんが亡くなられたと、ニュースを観て知りました。
わたしにとって初めて、自分で一語一語読んだ本が『はじめてのおつかい』。
あの本を一人で読めた時のうれしさ、
何度も親に聞いてと読むのを聞いてもらったことを今でもはっきり覚えています。
すみずみまで手を抜くことなく描かれた『はじめてのおつかい』は、
絵を見る楽しさも教えてくれました。
そしてこの作品が、わたしと本との幸福な出会いのはじまりでした。
その後大人になってから、『こんとあき』に出会いました。
この本で砂丘のことを知り、ずっと行きたいと思っていて、
今の家族が車で連れて行ってくれたことは忘れられない思い出です。
砂丘の向こうが海だなんて、行くまで知りませんでした。
赤ちゃんの頃から一緒にすごしているこんとあき。
ほつれてきたこんのためにおばあさんの家まで旅をして、
それまでこんに守られていた側のあきが、こんを窮地から救い、
少し成長する様子がなんともすばらしくてため息が出ます。
旅の様子もまたすばらしくて、
どきどきしながらも新しい世界へ二人で踏み出していくところが
読む人にも旅のわくわくと少し怖い気持ちを思い出させてくれます。
どうしても日本においていくことができなかった絵本。
『こんとあき』を読み返して、やっぱりおいてこなくてよかったと
今心から思っているところです。






