hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

子育て中

4年生の読書① 江戸川乱歩 少年探偵シリーズ

もう子どもは5年生になってしまいました。 でも振り返りで4年生の読書を記しておこうと思います。 4年生の最初、大好きだった図書館から遠く離れてしまって、 とても残念がってあまり本を読まなくなっていました。 けれど近くの同じ小学校を卒業した子に、 …

遊びは生きるかて 西川正『あそびの生まれる場所』

日本の子育てを経験していて、 ほんとうに閉塞感を感じます。 電車やショッピングセンターにいる赤ちゃんたちは、 たいていスマホ漬け。 なかないため、親のため?もあるだろうけど、 一番は赤ちゃんが泣くと生まれる まわりの見えないちくちく視線なのでは…

思春期を本で知る 伊藤比呂美『伊藤ふきげん製作所』

さすが詩人!なタイトルです。 ふきげん製作所とは‥‥。 仕事で思春期真っただ中の子どもたちと触れ合っているので、 そのためとこれからの子育てのために読んでいます。 思春期って本当に嫌です…。 自分が過ごした日々を振り返ると穴があったら入りたいこと…

子どもとの対話 野口絵子、健『父子で考えた「自分の道」の見つけ方』

お世話になったジュエリーデザイナーの方にすすめられて出会った、 すてきな本をご紹介します。 「世界ふしぎ発見」ニュージーランド紹介で リポーターとして活躍されている野口絵子さんと、 登山家で絵子さんの父である野口健さんが著者の本です。 「世界ふ…

自分でできる自分のごはん 上田淳子『子どもキッチン』

自分が子どもの頃は、料理といえばお母さんがしてくれるもの。 そんな風に育ったのち、家を初めて出た時、 家事の大変さに途方にくれたのを覚えています。 その経験から、 自分にも子どもができたとき、 一緒に何かを作っていけたらいいな、 自分でできるこ…

かつて当たり前だったことを子育てに取り入れる 天野秀昭『「遊び」の本質』

先日、知人にすすめられて見たどろんこパークの映像。 www.nhk.jp はじけるような笑顔の子どもたち。 小学校に行けなくなったり、行きたくないと思う子どもがたくさん 映っていました。 うちの子どもといっしょに番組を見ていたら、 「もう一度学校が嫌にな…

全ては自分ごと エル・マク二コル『魔女だったかもしれないわたし』

かわいらしい表紙の本。 読み終えると、様々な物語のモチーフが 表紙に描かれていることがわかります。 主人公は自閉を持つ少女、アディ。 刺激が強い場所や、新しい場所は苦手ですが 興味を持ったことにはとことん、追及できる賢い女の子です。 けれども学…

起こってほしくはないけれど こさささこ『ある日突然オタクの夫が亡くなったら?』

この本を手に持ったまま、マンションのエレベーターで家族に会ったら なんだか気まずかったのですが…。 ある日Pinterestで表紙を見て、ぜひ読んでみたいと思った1冊。 大切な家族が亡くなる日なんて、考えたくもないけれど、 現実は今日も明日も生きている保…

島で読みたかった本に出会う ブレイデイみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

このとっても魅力的なタイトルに惹かれつつも、 ずっと読む機会がなかった本。 一度見たら(知ったら?)忘れられないタイトルのこの本は、 読み始めてみたら、子どものこと、自分の持っている偏見のことなど 深く自分に突き刺さる問題がたくさんありました…

様々な人を知る一つの方法 椎野直弥『僕は上手にしゃべれない』

小学校の図書室で勤務をするようになり、子どもたちが今好きな本を知ると、 わたしが子どもの頃は手に取らなかったような本に出会うことがあります。 子どもたちから「この本、面白かったよ!」と言ってくれる時があり、 そういった本は必ず読むようにしてい…

児童文学は本物がいい C.S.ルイス『ライオンと魔女』

最近の読み聞かせは『ライオンと魔女』。 自分でかなり本を読めるようになったけれど、 こういう長編は、漢字が読めなかったら嫌なようで、 なかなか自分からは手が出ないようです。 読んでほしいけれど、1人で読むのが大変な作品は、 わたしがお勧めして夜…

かぞくかいぎをはじめよう 玉居子泰子『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密』

今年の初め、親ともめてしまいました。 きっかけはお互いのコミュニケーション不足。 言葉になっていない暗黙の了解・期待を 私たちが理解していなかったことが原因で、 最後は本当に親を怒らせてしまいました。 その結果、すごく怖い思いをしたり、申し訳な…

気持ちの良いサスティナブル 服部雄一郎 服部麻子『サスティナブルに暮らしたい』

気持ちの良い暮らしとは、どんなもの? その答えは、ひとりひとり、違うものだと思います。 この本は著者の方の「気持ち良さ」が全面にあふれている本です。 ゼロウェイストに関する著書を翻訳されている服部さんは、 hon-nomushi.hatenablog.com 現在高知で…

「人と人の関係」を考える子育て ヤマザキマリ『ムスコ物語』

ヤマザキマリさんの子育ての本、前から気になっていました。 著者は『テルマエロマエ』の作者。 以前ご自身のお母様に関しての面白いエッセイを読んだことが 鮮明に記憶に残っていました。 この本は著者とお子さんが、 世界の様々な場所で何度も暮らしながら…

子どもとけんかしたときに リンドグレーン『ロッタちゃんのひっこし』

もう何度読んだかしれません。 数少ない蔵書の1冊、大好きなリンドグレーンのロッタちゃんです。 映画にもなったので、きっとご存知の方は多いのでは? ロッタちゃんはある朝、悪い夢を見てものすごく怒って目を覚まします。 色々上手くいかなくて、おかあさ…

できれば無理なく行いたい母業 朴沙羅

すてきな装丁と、面白いタイトルに惹かれて読んだ本です。 著者の朴さんは日本の方ですが、 「外国で暮らしてみたい」という想いを実現するために、 仕事の見つかったフィンランドへ移住されます。 生活をしているので単なる旅行記ではなく、 子どもの受ける…

ニワトリとの生活 繁延あづさ『ニワトリと卵と、息子の思春期』

このところ養鶏をはじめた知り合いが2軒ほどいらして、 興味津々なニワトリ飼育。 それに思春期の息子、ときたらもう読まないわけにはいかない 1冊でした。 著者は長崎在住のカメラマン。 中学生になる息子さんが、ゲームはいらないからニワトリを飼わせてく…

一緒に楽しんだ魔法犬 那須正幹『衣世梨の魔法帳』

子どもがたまたま図書館で見つけてきた、魔法犬花丸の物語。 今手元に4冊あって、一緒に読書を楽しんでいます。 特徴的な絵を見てはっとしたのですが、 よしもとばななさんの『High and dry』と同じ画家の方が イラストをかいていらっしゃいました。 小学校4…

子どもの質問に困ったら オーゴード『地球で暮らすきみたちに知ってほしい50のこと』

先日、ちょっと面白い本に出合いました。 子どもはときどき本質を突くような質問をしてきます。 「死ぬとどうなるの?」 だとか、 「星はなんで光っているの?」 とか。 そんな質問が出た時は、ネットではなくぜひこちらの本を 開いてみてください。 ありと…

家族みんなで読もう! 黒川伊保子『息子のトリセツ』

ああ、またいい本に出会ってしまった。 わたしが参考にしている育児本は本当に限られているのですが hon-nomushi.hatenablog.com 同じ作者の本は何冊でも読みます。 『息子のトリセツ』も大好きな黒川さんの著書なので、 迷わず手に取りました。 わが家は子…

小学2年生の夏休みが終わりました

今日は特定の本のご紹介ではなく、個人的な夏休みのまとめを 書いておこうと思います。 長かった夏休みが終わりました。 夏休みも毎日のように図書館通いをしたわが家。 こんな風にリビングのテーブルに本を積み上げて、 片っ端から読んでいました。 今年と…

今、子どもが夢中の本たち 少年たんていブラウンシリーズ

このところ、2年生の子どもが本を読んで読んで、読んでいます。 ちょっとでも時間があると、本を読んでいます。 このブログも書いているくらい本好きなわたしは、 寝る間も惜しんで読みたくなる本に我が子が出会う姿を見て、 うれしくてたまりません。 それ…

怖い本好きのお子さんへ 廣瀬玲子『鬼遊び 鬼よぶわらべ歌』

図書館で子どもと関わるようになって知ったのですが、 多くの子が怖い本や怖いお話が大好き。 こぞって借りていきます。 一方、わたしの子どもは怖いのが大嫌いだから、未だにキメツも観ないし、 ポスターなどを見るだけで怖がります。 だから子どもたちがこ…

子どもも読んで、わたしも読んで マイケル・ポンド作『パディントン フランスへ』

最近気が付きましたが、もうすでに子どもが1年生ではなく、2年生になっている…。(1年生の読書)カテゴリー、あんまりたくさん書けませんでしたが、気を取り直して2年生の読書を更新していきたいと思います。 2年生。 うちの子は本当に文字を勉強せず小学校…

やっぱり良かった、バーティミアス!

hon-nomushi.hatenablog.com GW、いかがお過ごしでしたか? わたしは予定通りバーティミアスの本を読んだGWでしたが、 内容に驚きました。 正直なところ、子どもたちが読んでいたので、あまり面白くないのか、 読み応えがないのかとたかをくくっていましたが…

GWこもり時間におすすめ② ジョナサン・ストラウド「バーティミアスシリーズ」

今月から少しだけ図書館でお手伝いをするようになったのですが、 今の子どもたちは本を読まないなんて、うそ! と思うくらい、連日たくさんの子どもたちが本を借りに来ています。 昔からある物語は知られていないせいか地味だからか、 あんまり人気がなくて…

自分も子どももほっとする絵本 くすのき しげのり作 石井聖岳絵『おこだでませんように』

学校が春休みに入る前に、県が推奨する本の一覧を子どもが持ち帰ってきました。 その中の本を読んでみよう、と色々借りていますが、まず1冊目はこちら。 『おこだでませんように』。 印象的なタイトルと怒った主人公の顔は、1度見たら忘れられない1冊です…

わたしの場合の子育て指南書 黒川伊保子『母脳』

皆様は子育ての際、何かの本を参考にされましたか? 個人的には「頭の良い子を育てる!」などの本には全く興味がなくて、 どちらかというと、子どもの幸せを感じる力を育てる方面の本ばかりを読んできました。 というのは、わたし自身が子どもの頃英才教育で…

大人も一緒に学ぶ気持ち 森田ゆり『気持ちの本』

去年から姉の子ども(年長)向けに、絵本の定期購読をプレゼントしています。 自分ではどんな本が良いかわからず、子どももあまり本に興味がないという場合、 安心できるセレクトの本を毎月送ってもらえるのは良いシステムだと思います。 www.douwakan.co.jp…

いつも助けられる雑誌 「かぞくのじかん」2020秋号

お金の勉強、少しずつ進めています(カテゴリーの記事は少ないですが!)。 今月号の「かぞくのじかん」がとっても良かったのでおすすめです。 お金の特集をしている雑誌はたくさんあるのだけれど、たいていの場合はいかに食費を抑えるか、がメインで書かれ…