学校が春休みに入る前に、県が推奨する本の一覧を子どもが持ち帰ってきました。
その中の本を読んでみよう、と色々借りていますが、まず1冊目はこちら。
『おこだでませんように』。
印象的なタイトルと怒った主人公の顔は、1度見たら忘れられない1冊ですが、
中身もまたがつんとくる1冊です。
いつも妹とけんかをしてお母さんに怒られ、
学校の友達に手を出しては先生に怒られ、
だけれどもその前にちゃんと彼なりの理由があることを、
主人公の気持ちを言葉にして、作者は表現してくれます。
特にわたしがぐっときたのは、一度「遊ぼう」と言って断られた主人公の、
(でも、『なかまに いれてやらへん』と いわれたのは、
ぼくの こころが もらった パンチやで)
という一言。
なんだかこの一言を読んだとき、子どもの頃の自分が
なぐさめられたような気がしました。
言葉にできなかったくやしい気持ちを、
ちゃんと言葉にしてくれたことに心からほっとする絵本です。
いつも怒られてばかりの子どもがいる方にも、
自分が怒られた記憶のある大人にもおすすめ。