hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

大人のためのファンタジー ジュディス・ロッセル『ステラ・モンゴメリーの冒険①②③』

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子どもがハリーポッターにはまっているので(5年生のはじまり)、

ファンタジーの棚によく行くようになりました。

そこでみつけたなんだか地味な表紙の(失礼?)本。

今、3部目を読んでいます。

面白いです。

 

主人公のステラは母を失くして、父親はわからず。

いじわるで病気がちなおばさま3人が様々な療法を試すために、

国内を旅してまわっています。

けれども①で徹底的におばさまたちから嫌われ、

②ではいとこたちと家庭教師から学ぶように追い払われ、

そして③では母もおばたちも入学していた名門の学校に入れられます。

 

学校の厳しさは、時代もあって本当につらいもの。

そして寄宿学校だから、夜も昼も規則でがんじがらめ。

そう考えると学校は結構進化してきたのでは?なんて

ついそんなどうでもいいことを考えてしまいます。

 

実は主人公のステラは身体を消すことのできる

特別な能力を持っています。

確かに、特別な能力ではあるのだけれど、

彼女自身は先生の横暴に困ったりしていて、

特殊な能力があるからといって、

人生の困難からは逃れられていない模様。

そんなさりげない特別な能力の描き方が

すごくいいなあ、と思っています。

 

子どもの頃は何でも解決できる幸せな魔法が好きだったけれど、

魔法を持っていても困ったり悩んだりする。

そんな姿があるからこそ、

現実に生きる大人にもすごく親近感をわかせるのではないか、

と考えています。魔女の宅急便のキキのように。

 

さて、今後この主人公はどうなっていくのかしら。

まだ最後まで読んでいませんが、

もし①を見つけて借りたとしたら、ぜひ③まで借りておいてください。

続きが読みたくなること、請け合いです。

 

みなさま、良き週末を!