hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

もの+ストーリー

お宅訪問の楽しみを本で 伊藤まさこ『あっちこっち食器棚めぐり』

高校生のころから、インテリアが大好き。 今の自分の家と写真を比べてはため息をついていました。 今は?少しずつ理想に近づけているかな。 高校生の頃はたくさん雑誌を買って、読んでいましたが 今はあまり心ひかれる雑誌やインテリアがなくて、 もっぱらピ…

人の生きざまと台所 大平一枝『東京の台所』

色々なひとの暮らす、家の中でも台所を取材した本と知り、 楽しみに手に取ってみた1冊。 楽しみな気持ちでワクワクと読み進めてみると、 単なる台所の様相を切り取った本ではなく、 ひとと台所と人生が結びついている、ひとの生そのものを 取材した本だとわ…

時々片付けたくなる衝動 群ようこ『老いと収納』『欲と収納』

群ようこさんの本は時々無性に読みたくなることがあって、 今回も何冊か図書館で借りてきました。 実は今片づけたい衝動に駆られていて、 家の中に不要なものはないかと色々目を光らせています。 引っ越してきてまだ数カ月なので、元の家にも荷物があり、 分…

物と人 森瑤子『人生の贈り物』

先日、帽子をめぐる面白かった本を紹介した後、 物について考えていました。 hon-nomushi.hatenablog.com 大切にされた物、どうしても手放せない物、 人それぞれにある物との関係。 思い出したのが今日の本でした。 森瑤子さん。大人の恋愛についての小説を…

片づけがニガテな母の愛読書 大原照子『55㎡の暮らし替え』

わたしの母は片付けが本当にニガテ。 子どもの頃のわたしの家は、いつもごちゃごちゃしていました。 そんな母が唯一といっていいほど、読み返していた家の本がこの1冊。 久しぶりに読みたくなって、図書館で探しました。 著者の大原さんが高齢になってきて不…

それぞれに響くことば 田中のりこ『暮らしが変わる仕事』

図書館が完全閉館する前、ふらりと立ち寄った時に目に入った一冊。その後の閉館を知らずに借りて帰りましたが、こもり生活にあってよかった1冊でした。 この本は、パン屋さんやアクセサリー屋さん、皮製品製作のアーティストなど、自分で仕事をし生きている…

忘れがちなものは、いつも使うものと一緒に

2017年から愛用している携帯ケース。本当に使いやすくて、大好きなカバーです。 ケースを買う前は、忘れ物が多発していた時期。 原因は運転することが増えたこと、電車での移動が時々になったこと。生活が変わった時期でもありました。 車の運転をするときは…

プレゼントは長く使えるもの、または消えものに

もう袖がぼろぼろのはおりもの。家族が10年ほど着続けているもので、そろそろ限界を迎えています。誕生日プレゼントのリクエストを聞いてみたところ、このはおりに代わるものが欲しいということで、色々探してみました。 思いついたのはHoudini(フディーニ…

(番外編)Love actuallyの思い出

めずらしく多忙な10,11月を過ぎてほっとした12月。気が付けばクリスマスも年末もあと少し。片付けもたくさんしていますが、そういえば記事にしていなかったことに気付きました。来週は少しずつアップしていきます。 さてクリスマスと言えば!の映画「ラブ …

やっとみつけたキッチンスポンジ

以前お気に入りだった亀の子だわしのスポンジ。わたしにとって、色や耐久性などすべてが〇のものでした。 hon-nomushi.hatenablog.com すごくお気に入りで何度も買おうと思っていましたが、一度切らしたときに近くで購入することができず。急ぎでパックスナ…

使っていなかったけれど、捨てなかったもの

こてこて。昔よくあったようなデーンと石が主張する指輪。亡くなった祖母が昔々、私へと準備してくれていたものでした。20歳のプレゼントにといただいていたものだそうですが、20代にこのデザインは重すぎて、使うことなくしまったきりのものでした。 片付け…

それぞれのモノ選びと収納 Emi『わたしがラクするモノ選び』

ずっと前から、収納の雑誌などで目にしていたEmiさん。しっかり書籍を読ませていただいたのは初めてでしたが、とてもわくわくしながら読みました。 今回はっきりしたのは、部屋全体のイメージが好きだと、選んでいるモノにも惹かれるものが多いということ…

手放すもの 古い時計

母が20代のころ使っていた時計。SEIKOの古いモデルです。デザインが気に入って、自分でも修理して20代後半から使っていましたが、どうも本格的に壊れてしまった模様。しばらく放置していましたが、小さなものほど片付いていないと気になるもの。重い腰を…

グレーの可能性 広瀬裕子『50歳からはじまる、あたらしい暮らし 』

どうやってこの本を見つけたのか忘れてしまったのですが、美しい本を見つけました。 確か雑誌の書評か広告だったかな? 美しい本です。写真も文章も、文体すら美しくて、本に穴があくほどじっと眺めてしまいました。著者のキッチンが少し表紙にありますが、…

うつくしいものー三谷龍二『木の匙』

最近よくキッチン特集の雑誌などで見かけていた、三谷龍二さん。 木で食器などをつくっていらっしゃる方です。いいな、と思う台所には三谷さんの作品があって、手元にはないのですが、いつか実物を手にしたら、きっと手放せなくなる手触りなのだろうなと想像…

すべてが満たされるー小川糸『つるかめ助産院』+『これだけで、幸せ』

素敵な小説に出会いました。 小川糸さんのこの本、読み終わった後においしいものを食べ終わったような すべてが満たされた感覚で、ほっと一息ついています。 小川糸さんの小説が原作の映画「食堂かたつむり」は、おいしそうな食べ物の印象がすごく強かったの…

ものにストーリーがあること 高見恭子『100Collection』

ものにストーリーがあること 高見恭子『100 collection』 わたしには15歳ほど年上のいとこがいて、彼女は当時本屋さんにつとめていました。 いつも誕生日には本を送ってくれるのですが、この本は彼女から姉に贈られた本でした。 その頃はまだ中学生くらいだ…