hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

もの+ストーリー

50代を見据えて 『大人のひとり暮らし 住まいとお金』

生活をすることと、お金を使うことは切り離せないものですが、 そのお金の使い方について書かれた本はあまりなかったのが現実。 家とお金のお話もベールに包まれていたように感じます。 それがここのところ、こんな分かりやすい本がでてきたので、 とても助…

お宅訪問の楽しみを本で 伊藤まさこ『あっちこっち食器棚めぐり』

高校生のころから、インテリアが大好き。 今の自分の家と写真を比べてはため息をついていました。 今は?少しずつ理想に近づけているかな。 高校生の頃はたくさん雑誌を買って、読んでいましたが 今はあまり心ひかれる雑誌やインテリアがなくて、 もっぱらピ…

人の生きざまと台所 大平一枝『東京の台所』

色々なひとの暮らす、家の中でも台所を取材した本と知り、 楽しみに手に取ってみた1冊。 楽しみな気持ちでワクワクと読み進めてみると、 単なる台所の様相を切り取った本ではなく、 ひとと台所と人生が結びついている、ひとの生そのものを 取材した本だとわ…

時々片付けたくなる衝動 群ようこ『老いと収納』『欲と収納』

群ようこさんの本は時々無性に読みたくなることがあって、 今回も何冊か図書館で借りてきました。 実は今片づけたい衝動に駆られていて、 家の中に不要なものはないかと色々目を光らせています。 引っ越してきてまだ数カ月なので、元の家にも荷物があり、 分…

物と人 森瑤子『人生の贈り物』

先日、帽子をめぐる面白かった本を紹介した後、 物について考えていました。 hon-nomushi.hatenablog.com 大切にされた物、どうしても手放せない物、 人それぞれにある物との関係。 思い出したのが今日の本でした。 森瑤子さん。大人の恋愛についての小説を…

片づけがニガテな母の愛読書 大原照子『55㎡の暮らし替え』

わたしの母は片付けが本当にニガテ。 子どもの頃のわたしの家は、いつもごちゃごちゃしていました。 そんな母が唯一といっていいほど、読み返していた家の本がこの1冊。 久しぶりに読みたくなって、図書館で探しました。 著者の大原さんが高齢になってきて不…

それぞれに響くことば 田中のりこ『暮らしが変わる仕事』

図書館が完全閉館する前、ふらりと立ち寄った時に目に入った一冊。その後の閉館を知らずに借りて帰りましたが、こもり生活にあってよかった1冊でした。 この本は、パン屋さんやアクセサリー屋さん、皮製品製作のアーティストなど、自分で仕事をし生きている…

忘れがちなものは、いつも使うものと一緒に

2017年から愛用している携帯ケース。本当に使いやすくて、大好きなカバーです。 ケースを買う前は、忘れ物が多発していた時期。 原因は運転することが増えたこと、電車での移動が時々になったこと。生活が変わった時期でもありました。 車の運転をするときは…

プレゼントは長く使えるもの、または消えものに

もう袖がぼろぼろのはおりもの。家族が10年ほど着続けているもので、そろそろ限界を迎えています。誕生日プレゼントのリクエストを聞いてみたところ、このはおりに代わるものが欲しいということで、色々探してみました。 思いついたのはHoudini(フディーニ…

(番外編)Love actuallyの思い出

めずらしく多忙な10,11月を過ぎてほっとした12月。気が付けばクリスマスも年末もあと少し。片付けもたくさんしていますが、そういえば記事にしていなかったことに気付きました。来週は少しずつアップしていきます。 さてクリスマスと言えば!の映画「ラブ …

やっとみつけたキッチンスポンジ

以前お気に入りだった亀の子だわしのスポンジ。わたしにとって、色や耐久性などすべてが〇のものでした。 hon-nomushi.hatenablog.com すごくお気に入りで何度も買おうと思っていましたが、一度切らしたときに近くで購入することができず。急ぎでパックスナ…

使っていなかったけれど、捨てなかったもの

こてこて。昔よくあったようなデーンと石が主張する指輪。亡くなった祖母が昔々、私へと準備してくれていたものでした。20歳のプレゼントにといただいていたものだそうですが、20代にこのデザインは重すぎて、使うことなくしまったきりのものでした。 片付け…

それぞれのモノ選びと収納 Emi『わたしがラクするモノ選び』

ずっと前から、収納の雑誌などで目にしていたEmiさん。しっかり書籍を読ませていただいたのは初めてでしたが、とてもわくわくしながら読みました。 今回はっきりしたのは、部屋全体のイメージが好きだと、選んでいるモノにも惹かれるものが多いということ…

手放すもの 古い時計

母が20代のころ使っていた時計。SEIKOの古いモデルです。デザインが気に入って、自分でも修理して20代後半から使っていましたが、どうも本格的に壊れてしまった模様。しばらく放置していましたが、小さなものほど片付いていないと気になるもの。重い腰を…

グレーの可能性 広瀬裕子『50歳からはじまる、あたらしい暮らし 』

どうやってこの本を見つけたのか忘れてしまったのですが、美しい本を見つけました。 確か雑誌の書評か広告だったかな? 美しい本です。写真も文章も、文体すら美しくて、本に穴があくほどじっと眺めてしまいました。著者のキッチンが少し表紙にありますが、…

うつくしいものー三谷龍二『木の匙』

最近よくキッチン特集の雑誌などで見かけていた、三谷龍二さん。 木で食器などをつくっていらっしゃる方です。いいな、と思う台所には三谷さんの作品があって、手元にはないのですが、いつか実物を手にしたら、きっと手放せなくなる手触りなのだろうなと想像…

すべてが満たされるー小川糸『つるかめ助産院』+『これだけで、幸せ』

素敵な小説に出会いました。 小川糸さんのこの本、読み終わった後においしいものを食べ終わったような すべてが満たされた感覚で、ほっと一息ついています。 小川糸さんの小説が原作の映画「食堂かたつむり」は、おいしそうな食べ物の印象がすごく強かったの…

ものにストーリーがあること 高見恭子『100Collection』

ものにストーリーがあること 高見恭子『100 collection』 わたしには15歳ほど年上のいとこがいて、彼女は当時本屋さんにつとめていました。 いつも誕生日には本を送ってくれるのですが、この本は彼女から姉に贈られた本でした。 その頃はまだ中学生くらいだ…