めずらしく多忙な10,11月を過ぎてほっとした12月。気が付けばクリスマスも年末もあと少し。片付けもたくさんしていますが、そういえば記事にしていなかったことに気付きました。来週は少しずつアップしていきます。
さてクリスマスと言えば!の映画「ラブ アクチュアリー」。
以前DVDで借りて、なんてキュートなんだろうと思った映画ですが、
2年ほど前からわたしにとって、とても特別な意味のある映画になりました。
2012年頃、わたしは初めて福岡へ旅行に出かけました。目的はある靴屋さんに行くこと。NHK「グランジュテ」に取り上げられた履き心地が良く美しい靴を扱っている靴屋さんに行くためでした。テレビで見たそれまでのコンフォートシューズとあまりにも違う美しさに目を奪われ、いつか訪ねてみようと思ったことが実現した旅でした。その旅の間はとにかくおいしいものをたくさんおしえていただいた旅になり、今も年に1度は訪れる薬院のワインバー、Ratafiaにもこの時初めて伺ったのでした。その後靴屋さんがブログで12月はこの映画を必ず見るとおっしゃっていて、わたしもこの映画に出会いました。
あれから数年たっていますが、購入させていただいた2足の靴は、今も現役で活躍しています。でも靴屋さんは閉店し、店主さんは別の世界に旅立ちました。わたしはそのことを知らずにいて、2年前に人づてに亡くなったことを知りました。
この映画を観ると、必ず彼女のことを思い出します。そしてこの映画の人間模様が本当に絡み合っているのですが、そんなことがわたしの人生にもあったから彼女に出会えた、そんな風に思って映画を観ます。今ある周りの人たちとの出会い、もう会えないけれど大切にしている出会い、幸せな出会いや別れを選ぶ出会い、そんな色々に彩られたクリスマス模様。この時期にぜひ。そして来年もきっと、わたしはこの映画を観て一度しか出会わなかったけれど、大切な靴に巡り合わせてくれた彼女のことを思い出します。