わたしは人と人とが出会うきっかけや、今住んでいる街にどうやって出会ったのか、
はじまりの部分にいつも興味があります。
本に関しても同じで、人がどうやって本と出会ったのかを聞くのが大好きで、そこを語る本を見つけると、わくわくして本を開きます。
この本の作者である冨原眞弓さんがムーミンを知り、翻訳者となったきっかけもずっと気になっていました。フランス文学の研究をされていた彼女がどうやってムーミン作品とであったのか。そんなはじまりの物語が語られているこの本を読んで、人と本との出会いの化学反応のようなものに、深く感動を覚えました。
何気なく手に取った一冊がその後の人生に決定的な一撃をもたらすことがある、
そんなことをこの本を読むたびに思い出します。
そして様々な人と本の出会いが今日も起こっていることを考えると、
本を単なる「もの」とは思えなくなり、さらにいとおしい存在だと思うのです。
このブログは自分の読書記録でもあるけれど、
わたしが様々な本と出会った記録にもなっています。
そしてそれを読んでくださる人たちがまた本とつながって、
また新たな出会いになっていくといいなと、
心から思っています。