先週図書館で見つけたこの本を子どもに読み聞かせしていたら、わたしが号泣して続きが読めなくなってしまいました。
作者と絵のコンビは、うちの子が保育園時代から大好きな『おしいれのぼうけん』と同じ方たち。『おしいれのぼうけん』もかなり読み応えのある作品で、いつも一気に読み進めてしまう一冊です。たまたま先日同じ作者ペアのこの本を見つけ、喜んで「借りよう」と子どもに声をかけました。
物語は昔話がまず語られ、その後主人公のあい子が登場する現代へとつながっていきます。昔話のところは子どもが「ちょっとこわかった」というくらいシビアなもの。その時読み手のわたしは割と落ち着いていられたのですが、舞台が現代になり主人公がいじめられる場面を読んでいたら、辛くてたまらなくなり、読みながら号泣してしまいました。子どもはぽかん。
「母ちゃんがかりよう、っていった本だよ。」
と後で言われました。
読み手のわたしが本当に感情移入して夢中になって読んだ1冊、児童文学と侮ることなかれ、本気で面白かった1冊でした。特に過去の物語と現代が上手く絡み合っていて、時代設定も興味深く、思い出すだけで物語の中に記憶が引き込まれていきます。
その他、自分で読むのに夢中な本たち。
タンタンは船長の悪口が面白いそうで、
「こんこん野郎のバーロー岬!」
(いったい、翻訳の元はどんな言葉だったのか?)
だとか、
「かぼちゃあたま!」
というセリフに大笑いしています。
漢字もあるので自分で読むのは少し難しそうですが、漫画を読み聞かせするのは難しいので、できる限り自分で読んでみて、と言っています。
「チュウチュウ通り3番地」シリーズは、長さも読みやすさもちょうど良いようで、1人で夢中になって読んでいます。
だいぶわが家では「読んで」が少なくなり、自分で読むことが増えてきました。
夏休みの「読んで」地獄がうそのようです。
去年はひらがなも書けないし、読めなかったのに…。
子どもはあっという間に成長していきますね。