去年から姉の子ども(年長)向けに、絵本の定期購読をプレゼントしています。
自分ではどんな本が良いかわからず、子どももあまり本に興味がないという場合、
安心できるセレクトの本を毎月送ってもらえるのは良いシステムだと思います。
出版社が行っている同じようなサービスも色々ありますが、その会社の本だけに偏ってしまうのももったいないと思って、童話館のぶっくくらぶを選びました。
思いがけず嬉しかったのは、贈り主の私たちにも会報誌「ぶっくくらぶ通信」が届くこと。わが家の子は図書館で色々選びたいというので、こちらのサービスは利用していませんが、この会報誌を見て、今月は「こんな本が贈られたんだ」と知ることができたり、「こんな本があったんだ!」と新たな発見があって楽しいです。
そんな「ぶっくくらぶ通信」を読んで知ったのがこの本。
2学期の終わりごろから、うちの子は小学校に行きたくないというようになりました。行ってしまえば全く問題ないのですが、あまり学校が好きでないよう。親のわたしも毎朝の「行きたくない」にほとほと疲れ、学校での嫌な事ばかり聞かされて滅入ってしまうことが良くあります。
そんな子どもも自分も、気持ちをどう扱ったらいいのかをわかったら少し楽になるのでは、と図書館で借りてみました。
これが、子どもではなくわたしにとっても良かったんです。
嬉しいこと、悲しいこと、怒ること、その全ての感情が全て大切だと、この本を読んで初めてわかったような気がします。怒りの感情はどう対処したらよいのかもきちんと書いてくださっているし、子どもも自分で楽しそうに読んでいました。
全ての感情を味わって大切にすることは、今まで実はないがしろにしてきたことかもしれません。特に、悲しい、怒り、ねたみなどは見ないことにしていることがとりわけ多い感情のように思います。子どもの「行きたくない」にも、どこかネガティブな想いを載せて、過剰に反応してしまっていたように思います。それでも、感じることが大切なのだとこの本は教えてくれます。
子どものまっすぐな感情に自分の気持ちが揺すぶられている親の皆さんにも、
少し世間に出始めた子どもにも、寄り添ってくれる本です。