hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

起こってほしくはないけれど こさささこ『ある日突然オタクの夫が亡くなったら?』

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この本を手に持ったまま、マンションのエレベーターで家族に会ったら

なんだか気まずかったのですが…。

ある日Pinterestで表紙を見て、ぜひ読んでみたいと思った1冊。

 

大切な家族が亡くなる日なんて、考えたくもないけれど、

現実は今日も明日も生きている保証はなにもありません。

自分も家族も同じです。

 

40代を過ぎてから、エンディングノートを準備しているわたし。

自分の準備はできていても、

家族の「もしも」はほったらかしにしていました。

この本を読んで、自分のことも家族のことも「もしも」のことを

知っておく・備えておくことは、

自分と家族を助けてくれるに違いないと思いました。

 

著者のこささんは、ある日突然隣で眠っていた夫が、

朝起きたら亡くなっていたそうです。

あまりにも突然家族が亡くなったことで、

気持ちの整理も何もないまま、お葬式や様々なことを

決めていかなければならないという状況に陥ったそうです。

もちろん、事前に調べたりなどはしておらず、手探りで

様々な方の手助けを借りながらの毎日。

だれかの「もしも」の時にこの本があったらと、

作品にしてくださったそうです。

公的な手続きの一覧、大黒柱が亡くなった時の手続きなど、

様々な情報がまとめられています。

もしものときはきっと途方にくれるだろうから、

少しだけでも頭に入れておこうと思っています。

 

そしてこれは著者の家族だからこそだったのですが、

ご主人はまさにオタクで、様々なサブカルグッズ、本を

たくさんたくさん持っていらしたとのこと…。

しかもその分野で大学で教えているほどの方だったので、

家にも研究室にも資料となるものを大量にお持ちだったそうです。

中には貴重なものや、ご主人が大切に購入されたものもあって、

本当に処分に困ったそうです。

もしものことは本人とは話しずらい話題だけれど、

家族だからこそ話しておけば良かった、

と著者は思われたそうです。

 

残された人が悲しみの中で精一杯動かなければならないことがないように、

日ごろから備えておく、

家族に伝えておく必要性を感じました。

まずは家族にこの本を読んでみるよう

すすめてみようと思います。

 

そしてもう一度自分のエンディングノートをしっかり見直して、

残された家族が困らないようにしておこう。

物も、できるだけコンパクトにしておこう。