このところ養鶏をはじめた知り合いが2軒ほどいらして、
興味津々なニワトリ飼育。
それに思春期の息子、ときたらもう読まないわけにはいかない
1冊でした。
著者は長崎在住のカメラマン。
中学生になる息子さんが、ゲームはいらないからニワトリを飼わせてくれ、
と言ってきたそうです。
なんて面白い思春期。とはいえ、当事者の親だったら
結構過酷ですよね…。
息子さんがひなをいただいて育てて、
はじめての卵を産むところ、えさの工夫、
そして卵を近所の人に売ったことなど、
お子さんと養鶏に関わることが書かれています。
ニワトリと子どもとの関わりは本当に生々しく
読んでいて時に苦しくなることもありました。
自分でさばいてかわいがっていた鶏を食べることも
書かれています。
思春期の息子さんと親の葛藤もしっかり本に書かれていました。
思春期の子を持つようになる親の立場から見ると、
「ああ、大変だ思春期。」
と思ってしまいました。
自分の過去を振り返っても恐ろしい…。
もしこの本の続編が出るのだったら、
その後のニワトリだけではなく、お子さんたちの成長も
書いてくださったらいいなあ。
