あまりミステリーは読まないのですが、何となく手にとったこの本は
あたり!でとても楽しみました。
短編が重なり合い、登場人物がいろいろな視点から描かれていました。
大きなドーナツが印象的な表紙。のっけからレシピにやられました。
第一話の主人公は、スラリとスリムなのに大食漢。そんな彼女におばあさんが作る麺つゆのレシピを、思わずメモしてしまいました。ちょっと引用すると、「酒で梅干しを煮込んで、カタクチイワシのアンチョビ醤油と合わせたものをベースに…」。これは試してみたくなる!
そして表紙のドーナツもしっかり作り方のコツが書いてあります。推理小説としても、もちろん楽しめますが、わたしはもっぱらレシピに夢中になりました。日々の料理のヒントがおもいがけないところから!うれしい発見でした。