ほかに読む本がたくさんあるのに、ついさっと手に取ってしまいました。ドラマにもなっていた『パンとスープとネコ日和』、読むのは2回目です。
ドラマになっていたとき、お店のサンドイッチがもうおいしそうでおいしそうで大好きでした。そして、主人公の家とお店のたたずまいもまた大好きなのです。
インテリアはそんなに好みというほどではないのですが、人が大切にお料理をする場所がきちんと整えられていて素敵なのです。
映像が先にあったので、主人公はもう小林聡美さんそのものでしかイメージできないのですが、バイトの女の子もまた存在感がありすぎて、いちいち想像してぴったりのキャスティングだなあとにやにやしてしまいます。
そして数日後に、意図せずこの作品の続編も見つけました。『福も来た』!もう見つけたときは小躍りしながらカウンターへ向かいました。
ものすごく特別なことが起こるのではないのに、ぐっと引き込まれるこの小説の世界を支えているのは、やっぱり食べ物の描写と主人公の人柄が素晴らしいからだと思います。おいしいスープとサンドイッチの組み合わせで満足させてくれるお店は、理想だけれどなかなか近くにありそうでないなあと思います。だからこそ、このお店に実際に入り込んだかのようなドラマにも小説にも惹かれるのだと思います。また繰り返し読もうっと。また続編が出たらうれしいなあ。