hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

長崎のおいしいもの にしむらかえ『かんころもちと教会の島』

f:id:hon-nomushi:20210909080420j:image

長崎にきてはじめて知った、かんころというお菓子。

おもちとほしいもを混ぜた筒形のお菓子で、

ほんのり甘くもちもちしていて、とてもおいしいんです。

知人が森でおこした火であぶってくれたおいしさが

忘れられません。

そして今月の「たくさんのふしぎ」は、なんとそのかんころが主人公に

なっているではないですか。

もちろん、いそいそと読みました。

 

かんころは五島で生まれたお菓子。

食料があまりなかったころ、干した芋をもち米に混ぜてかさまし

したのが由来だそう。

五島のつよい風によって、おいもを乾かし混ぜ込むそうです。

 

ただ今では作る人も少なくなり、

原料の干しいもも少なくなっているそうで、

だんだんと量が減っているそうです。

 

この本ではそのあたりの事情もしっかりと描かれていて、

かんころの歴史から現状まで知ることができました。

島にある美しい教会マップもついていました。

 

いつか五島に行って、大好きなかんころの作り方を

教わりたいです。

f:id:hon-nomushi:20210914075347j:plain