hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

「丁寧」かは自分で決める 一田憲子『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』

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このところ一田さんの本をよく手に取っていますが、この本もとっても素敵でした。

『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』

小さな工夫で暮らしが豊かになることを、著者のおうちの様子で見せてくれています。例えばごみを出した後にごみ箱を必ず拭くとか、水切りかごをほしてぬめりを起こさないなど。小さな工夫で暮らしがどれだけ楽になるか、改めて実感できる1冊でした。

 

「丁寧な暮らし」というと何でも手作りしたり、おうちが完璧に片付いていたりを想像してしまうけれど、それを目指すのが理想なわけではなくて、自分が感じる生活の中の小さな違和感を見つけて、心地よくしていく。その繰り返しこそが「丁寧な暮らし」なのではないかと気付きました。人それぞれ自分が基準の「丁寧な暮らし」。そこを目指すことこそが「丁寧な暮らし」の原点なのではないかな。

 

海外の生活を体験した後になると、日本の食生活は本当に豊かだと思います。お弁当は彩り豊かで夕食も何皿もあるのに慣れているわたしたち。けれどもそれが苦しかったら「お昼はいつもサンドイッチ!」な生活もあると知って、そんな日もあっていい、と思えたら楽になる気がします。