hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

家計簿は手書き?PC? 横山光昭『脳タイプ別ハッピー貯金生活』

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最近家計簿のつけ方で、今のベストバランスがわかりました。バランス、というのはPCと手書きをどう振り分けるか、というバランスです。

 

今まで手書きの家計簿一辺倒にしてみたり、ネットの家計簿を使ってみたり様々なやり方を試してきました。そして私の場合、

市販の項目が詳細な家計簿だと面倒!ということに気付きました。

 

毎月決まっている固定費を、わざわざ毎月記入する項目があるために、取り掛かるのがおっくうになっていたのでした。でも悲しいかな、わたしの性格だと空欄があると「できてない」と思い、せっせと埋めてしまうのです。そして面倒になる…という悪循環。

www.fusosha.co.jp

この本でもまさに「家計簿は自分用にカスタマイズすることが必要」というタイプだったのに、市販の家計簿に合わせようとしていたから苦しかったのでした。考えてみたら片づけ脳と同じで、向き不向きを把握することが大切なのですね。

 

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PCである程度の予算を組むので、固定費(家賃など、決まっている支出)の部分はPC管理に。買い物をしたらすぐに管理したい食費、雑費、外食費などはすぐに取り出せる紙の家計簿管理に。紙とPCをわけるようにしたら、これがベストバランスだと気づきました。

 

紙の家計簿は、長年自分のおこづかい管理に愛用しているMIDORI「かんたん家計簿」を家でも使うことにしました。これだと、項目が自分でわけられシンプルなので、余計なストレスがないのです!

 

ここまでたどりつくのに、どれだけたくさんの家計簿を使ったことか。。でもこれでようやくすっきり。紙とPC、それぞれの利点を生かして、お金の流れと管理をより簡単にしたいです。

 

 

 

なつかしい旧友に再会 モンゴメリー『エミリー(上 中 下)』

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図書館でなつかしい作品をみつけました。『赤毛のアン』で有名なモンゴメリーの『エミリー』シリーズです。小学生のころからモンゴメリーのファンで、アンも好きだったのですが、そのほかの『ストーリーガール』や『青い城』も何度も読み返す愛読書でした。

 

今回みつけた『エミリー』シリーズもそのころ出会った作品の一つ。当時は確か新潮文庫の、村岡花子訳で読んでいたはず。今回新たに見つけたのは子どもに向けた偕成社文庫のもので、訳者も違うので新たな気持ちで読みました。

 

かなり昔に読んだはずなのに、ストーリー展開ははっきり覚えているものですね。早く大好きなクライマックスにたどりつきたくて、せっせと読み進めていきました。「こんなこともあるんだよね、次はこうだよね」という、すでに知っているからこその喜びもたくさんあって、ストーリーとの再会を楽しみました。読みやすい訳でしたし、心から作品の中に没頭できました。至福。

 

同じ本を読み返すのでも、訳者が変わっているとまた新たに楽しめるのだなと気付いた作品でした。アンのファンの方はぜひ読んでみてください。ちなみに『エミリー』は村岡女史の翻訳での続編が2つあり、この作品が面白かった方には続きもおすすめしたいです。大人になった主人公の人生を知ることができるのも、また至福です。

 

 

 

 

 

 

すべてはここから やましたひでこ『モノが減ると心は潤う 簡単「断捨離」生活』

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言わずと知れた断捨離のやましたひでこさん。

2014年の初頭、初めて断捨離の本を手にした後、4度の引っ越しごとに持ち運んでいた大切な(だった)本棚を一つ捨てました。その本棚はわたしが子どものころから大切にしていた本たちが並べられていて、大人になってからも買い足した大切な本でいっぱいでした。断捨離の本を読んだ後に、なぜかこの本棚に手をつけようと思いつき、結果として手放すことを考えもしなかった本をリサイクルに出しました。

 

それまで断捨離という言葉を聞いてはいたのですが、収納方法かと思っていてちゃんと読んだことがなかったのです。読み始めてみたら全く違って、生き方の本でした。自分で読んでみないと本当のところはわからないものだなと、実感した体験でもありました。

 

本棚にあった本たちは、ながめて楽しんでいる方が多かったのです。常に読む本としては3割くらい。実は2階につくりつけの本棚があるのですが、その時はがらがらにしていて、いれるものがない状態でした。どうしても手放せなかった本だけは、2階の本棚に。きちんと収まったので、本棚2つを持つ必要は全くなかったのです。

 

大物の本棚を和室から撤去することができたあと、和室にものを置くのが気になりだしました。結局木の洋服ダンス(小さめです)2個もリサイクルに出し、和室は家具を置かずに生活することができています。そこから加速したものを少なくする生活は、今までずっと続いてきています。初めに大物が片付いたことで、「あって当たり前のもの」に目が向きやすくなったのだと思います。

 

あ、肝心な本の紹介が!(笑) この本はやましたさんご自身が今一人暮らしをされているマンションの収納があますところなく明らかにされています。ミニマムだけれども、好きなものはちゃんとある生活。すべてのものが活用され、生きている空間。写真とともにその様子を知ることができて、満足でした。次は本を見習ってクローゼットをきれいにしたいです。

 

 

あこがれのシンプルライフ 門倉多仁亜『365日の気付きノート』

 

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料理の本はかなりたくさん読んでいると思いますが、実は料理そのものよりも作っている方のほうに興味があることが、多々あります。

門倉さんもそのおひとり。この本は、門倉さんがどんな毎日を過ごしているのか、日記のように記した本。あこがれのライフスタイルを生活に根差して知ることができて、とても面白かったです。少し厚めの本ですが、日記なので区切りが自分でつけられるので、自分のペースで進めることができます。

 

印象的だったのは、門倉さんが「調味料にこだわることは一番経済的」とおっしゃっていたこと。調味料をいいのにすると、身体も整うしおいしいし、何より味がしっかりつくので、少しで済むと。それをわたしも実感していて、とても共感を覚えました。

 

そして、料理教室について書かれているところでもおっしゃっていましたが、「大切なのは自分の生活にアレンジすること」という点。誰かがこういったからではなく、自分が心地よい方法を、他の方の生活を見てアレンジする門倉さんのスタイル。そのプロセスがちょっとした生活について書かれているところに現れていて、とても素敵でした。そういう生き方にとても惹かれます。

 

 

 

今日の片づけ 水切りかご

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1か月ほど水切りかごなしの生活にしてみて、問題がなかったので撤去しました。水切りかごがあると、どうしても食器がたまり、片付いた印象にならないのがネックでした。

 

そこで洗ってすぐにしまうことにしたら、「台所が片付いた!」という目に見えるサインとなって、気持ちもすっきりすることに気付きました。自分の中で「ここは片付いた」という状態を決めておくと、終わりのない家事にもちゃんと区切りがつきます。

 

すぐふいてしまうようになると、水切りかご自体が不要かな? 一か月ほどふきんの上に洗った食器を置いて、少しだけ乾かしてしまうという動作に変えてみました。するとやっぱりかごがいらなくなり、撤去することにしました。

 

我が家の場合、食洗器があることもあり、手洗いの食器は限られています。小さな水切りかごで間に合うくらいの量であることから、無理がなかったのだと思います。あとは小さな避難所も作っておいて、乾くのに時間がかかる木の食器などを置くスペースを作っておいたのもよかったのかもしれません。(小さめのトレイの上にふきんをのせただけのスペースです)

 

何より水切りかごにストレスがあったのは、それ自体をきれいに保つのが難しいという点。かご自体にぬめりや汚れが付くと、食器を洗う、プラス水切りかごの手入れも。。これがきれいに洗えなくてストレスだったのです。手間が一つ減って、気持ちが楽になりました。シンクも広々として掃除が楽。ものが減って楽になった一例でした。

 

 

あこがれのおかあさん仕事 ひぐまあさこ『もっと楽しく、少しだけていねいなお母さん仕事』

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「家事は自然とできるようになるもの。」そんな風に思っていたわたしは、新米主婦のころ、家事時間の長さにくらくらしました。いったい、いつになったら終わるんだろ?片付けって…掃除はきりがない?明日のごはんのことを考えて眠れなかったり…。

 

今もその疑問はぐるぐるしているときがありますが、

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や、さまざまな家にまつわる本を読んで、少しずつ家事に楽しさを見いだせている気がします。

 

ひぐまあさこさんのことは、こちらの連載で知りました。

ひぐまあさこさんに聞く三人の子育てと片付け、キレイを保つコツ - 北欧、暮らしの道具店

さっそく著書も読んでみたい!と思い、手に取ると幸せな家事がそこには書かれていました。

 

ひぐまさんが毎日なさっていること、大切にされている毎日の家事。それらが家族を支えていること、支えてきたこと、その価値をひぐまさんはちゃんとわかっていらっしゃるんだなーと思いました。

自分のやっていることがお金という価値では見えにくいものであったとしても、ひぐまさんは自分の手で確かに生み出される料理や、家を整えることを大切にいつくしんで暮らしていらっしゃいます。それは理想の、あこがれのお母さん仕事の様子でした。

 

時に面倒なこともあるだろうし、体調から無理な時もある。面倒になりやすい毎日のこと。だからこそ家族や自分が喜んでそれらをできたとき、毎日のルーティーンはただの家事ではなく、日々が楽しくなる魔法のようなチカラを持つのだなと思いました。

日々のことこそ大切に。何気ない瞬間が宝物。そう思える余裕を作るためにも、無理のない家事を組み立てていこう、と思った読後でした。

 

いつもとは違う気持ちで ピエール・ルメートル『悲しみのイレーヌ』

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なぜこの本を予約したのか?今となってはすっかり忘れてしまいましたが、予約していた本として手元に届きました。

 

推理小説のジャンルに入ると思うのですが、ディープな日常とはかけ離れた本は、雨が降り続く寒い季節にはぴったりかもしれません。

主人公はパリの刑事。猟奇的な殺人を追うにつれて、殺人事件を描いた本と殺人の様子が酷似していることに気づきます。その後も本と殺人がリンクしていき…複雑かつ、賢い人が巧妙に組み立てた小説の世界にどっぷりはまり、読み始めたら手放せなくなっていました。

 

タイトルは彼の奥さんの名前。「その方向にはいかないでほしい・・。」というわたしの個人的な願いは全く届かず、読み終えた後はしばし呆然としていました。たまたまこの本を読んだ友人に会うことができて、この気持ちを共有できたからよかったのですが。いやはや、いつもとは全く違うジャンルの本に、がつんと気持ちを持っていかれた読書時間でした。万人にはおすすめできる内容ではありませんが、ちょっと退屈な時などにはおすすめ。ただし、内容は重いので、気持ちが落ち込んでいないときにどうぞ。