ずっと前から、収納の雑誌などで目にしていたEmiさん。しっかり書籍を読ませていただいたのは初めてでしたが、とてもわくわくしながら読みました。
今回はっきりしたのは、部屋全体のイメージが好きだと、選んでいるモノにも惹かれるものが多いということ。部屋全体のイメージには、どんなお箸をつかっていようが、影響はほとんどないように思えるけれど、使っている方がご飯を食べることを大切にされているかどうかは、なんとなく部屋を見ると伝わるものだと思います。
以前大量にとってあったインテリア雑誌を切り抜いて、自分だけのスクラップブックを作ったことがありました。人が住んでいる部屋と、そうでないデザイナーが作った部屋では、スクラップをしても面白さが全然違いました。雑誌の紙面では美しかった色合いが、人の暮らす部屋の深みの面白さには全くかなわなかったのです。そして、どんなに作りこまれていても、人の暮らす部屋とそうでない部屋は全く息遣いが違ったのです。モノの持つパワーや、あるものが愛されているかどうか。部屋全体を映すと、そんなことまで伝わるのだなあと驚いたのでした。
そしてEmiさんのモノたち。愛されていて、合理的に選びぬかれたものたちは、そこに収まる理由がはっきりしていて気持ちが良い。あいまいなものがあまりないから、潔いすっきりした空間が生まれているようにお見受けしました。合理的な収納とまさに通じるモノ選び!とても参考になりながら、楽しんですべてを読み終えました。言葉にして考えるのが得意な方は、特に納得のモノ選び基準では、と思います。