かわいらしい本が手元に届きました。
もともと書かれている方が大好きで良く読んでいるのですが、
「見直し中」という今回のタイトルに、とても惹かれました。
本の中は著者の小川さんが、時折ある心がざわざわする様々な出来事について
少しずつ、文字通り見直していく過程を書かれています。
例えば、お母様のお勧めの保険営業の方にすすめられるままに
入っていた保険は、本当にこれで良いのだろうか、という疑問がわき、
ご自身で保険の勉強をされた、という話。
庭の手入れは完璧にしてくれるけれど、コミュニケーションが
一方通行の庭師さんとの付き合いで、今後も続けていくか
迷われた話など。
あるよね、あるよね、という日常の小さな小骨のようなひっかかりを、
ピンセットで抜いていくような作業が綴られています。
これが読んでいて気持ちがいいんです。
ただその出来事を批判してやめるのではなく、
その出来事のどこにひっかかっているのか、
言葉にして明確に解決していくので、
まるで推理小説みたいにすっきりの読後感。
読み終わった後、思わず本を抱きしめてしまいました。
そして見直しをする生活の根底に、著者が
40代を意識されているところにもとても共感が持てました。
これからは無理をしない生活。
そのために小さな違和感を見逃さない、という姿勢。
何かわからないけれどもやもやしている気持ちのときに、
とってもおすすめの1冊でした。