読んでしまった…読み切ってしまった。
この一週間、あまりコンディションが良くなかったのですが、
色々やることがあって落ち着きませんでした。
なのに、なのに、読まなければならない本をほっておいて、
この本を合間に読んでしまいました。
以前ご紹介した敬愛するへニング・マンケルの
この作品の続編です。
いつのまにやら北欧ミステリーにはまり、
様々な本と出会ってきたのだけれど、
マンケルの主人公がやっぱり一番好きなんです。
なぜかというと、情けないから。
人の見たくないところをしっかり描くマンケルが、
真実味があって本当に好きなんです。
そして、読み切った後の毎回感じる残念な気持ち…。
いつまでもこの本が終わらなければいいのに、と
心から思ってしまう。
普段はファンタジーも読むし、評論も読むし、
決してジャンルに偏りがないようになるべく本を読んでいるつもりですが、
マンケルのような北欧のミステリーだけはなぜか魅了されて
いつも手に取ってしまうのです。
マンケルの主人公は皆、架空の人物とは言え日本人の多くが憧れている
北欧に住んでいるわけですが、
当然悩みがあったり困っていたり、
事件があったりする。
(もちろん創作ではあるけれど)
それを読書で知った時、
人って結局どこにいても悩んだりうれしかったり困ったりするのだな、
という事実を突きつけられるような気がするのです。
人は孤独ではあるけれども、
同じ想いをしている人は世界中に必ずいる。
そう思える読書を終えた時、
人の心は本当は一人じゃない。
だから人は読書をするのだと、
いつも思うのです。
長いので、お時間があるときの読書にぜひ。
すてきなお休みをお過ごしくださいね。