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人生の友になる本との出会い

オーガニックコスメその後 小松和子『ナチュラル コスメ・バイブル』

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化粧品に目覚めたその後困ったのは、何が自分に合っているのか選びきれなかったこと。

肌にこそ知識をもって 『オーガニックコスメ厳選303』日本オーガニックコスメ協会 (監修), アイシスガイアネット (編集) - hon-nomushi’s blog

 

たまたま見つけて愛用していた化粧品のHPで、オーガニック化粧品のみでメイクをされているというプロのメイクアップアーティスト、小松和子さんの名前を見つけました。個人的に相談できるサロンもなさっていて、アドバイスをいただけるとのこと。ケミカルな化粧品は勧められても買いたくないな、と思っていたので、これは安心!と思い、伺って様々なアドバイスをいただきました。

 

プロのメイクさんなのでこんなすっぴんに近い状態のメイクでいいんだろうか、と緊張して伺いましたが、てきぱきなさっていて、リラックスして教えていただくことができました。今の肌の状態を見て、わたしに必要なものを多くのサンプルから選んでくださいました。実際に肌を見ていただき、教えていただける機会はなかなかないもの。いろいろなサンプルを一気に試せる機会も貴重でした。

 

この本の油分と水分に関する項目をちゃんと理解すれば、美肌を作ることができるとおっしゃっていました。感覚だけでなく、ちゃんと根拠も考えて化粧品を選べるようになる、とても勉強になる本です。 

今日の片付け ごみに出すときも考えて

キッチンのなかの小さな変化。トマト缶からトマトピューレ紙パックに変えました。

 

冬にトマトを食べることはほとんどありませんが(体を冷やすので)、ミートソースやミネストローネは冬でもたまに食べたい。そんな時のために常備しているのがトマト缶。缶だと保存も捨てるときも、かさばるのが気になっていました。

 

そこで紙パックのトマトピューレに変更することに。先日初めて使ってみましたが、水分の量さえ気にすればトマト缶と同じように使えそう。何より捨てるときの手間が全然違いました。缶のときは中とふたをあらって乾かし、資源ごみの日まで取っておかなくてはなりません。ピューレは写真のように、使用後はペチャンコにして可燃ごみへ出すことができます。

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いつも使っている宅配でも取り扱いがあったのもうれしいところ。わざわざこれだけ買いにく手間もないし、しばらくこれでやってみようと思います。

 

ものを買うときには捨てることもセットで考えるようになりましたが、やっぱり省スペースになるものは捨てやすいです。我が家は自販機で缶の飲み物を買うことがないので、たまにしか缶のごみがでません。トマト缶もなくなると、缶ごみの日はフリーになりそう。ちなみにペットボトルもほとんど買わないので、ごみ捨てはもちろん、ペットボトル用ごみ箱も必要ありません。

 

ごみを出すというのは結構手間がかかるもの。こうして自分でごみ出しお休みの日を作ると、家事が少しずつ楽になっていきます。

 

 

楽しく過ごすために考える 浅倉ユキ(あな吉)『あな吉さんの「ゆる家事」レッスン』

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手帳術の本を読んで実践して以来、絶大な信頼を置いているあな吉さん。もはやわたしの生活にあな吉手帖は欠かせないものになっています。

 

hon-nomushi.hatenablog.com

 

この本の中にも書かれており気になっていた、あな吉さんの家事の本を読みました。家事は毎日の繰り返し。マンネリになったり、苦しかったり、楽しい部分があったり、 本当に様々な局面があるものだなあと思います。人の日常がどれほど小さなもので成り立っているのか、知れば知るほど奥深くなっていくと思っています。

 

さて、あな吉さんの家事は?というと、めんどくさがりとおっしゃるのですが、とても効率的。そして自分が楽をするために、どうしたらよいかを徹底的に考えていらっしゃいます。朝のうちに朝食、お弁当、おやつ、夕食まで準備。朝以外は家事をせず、家事をするときは家族に「見せ家事」(やっている姿を家族に見せる)を意識。すぐに作れるよう、よく使う調味料はすぐ使えるようになっていたり、小さな工夫がたくさんなされていました。お買い物も宅配のみ。家計簿管理も楽だからと、購入金額を決めていらっしゃるとのこと。

 

そういう細かい工夫も参考になることばかりだったのですが、家族との関わりあいが印象的でした。朝は子ども達がお母さんを起こす(決めた時間に起こさないとお弁当が間に合わない)、出張後は必ず夫に小さなお礼をする(手帳にフセンをはって忘れないように)など。お母さんがごきげんでいることを大切に考えて、1人でためこまず、でも家族にありがとうも忘れない姿勢は、ぜひ真似したいです。

 

あな吉さんは終わりの方で「迎えにいった未来しか手に入らない」とおっしゃっていて、その言葉がとても沁みました。(途中に書かれていた「お弁当は海のように広い」という一言にも深くうなずきました。本当!)

家事を1人で抱えてつらくなってしまった方にはぜひ、おすすめの一冊です。

 

 

 

 

あの日をいろんな角度から 穂高明『青と白と』

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3月11日のあの日を、強烈に思い出す本を読みました。

はじめの章の主人公は仙台出身の小説家の卵。東京に住んでいるのですが、家族は仙台に住んでいるという設定です。3月11日の地震を東京で感じた小説家の主人公は、すぐに東北の家族と連絡を取ろうとしますが、なかなか通じません。穂高さんの他の作品のように、章によって主人公が変わり、同じ出来事をほかの角度から見せてくれます。

 

この作品のすごさは小説家である主人公の住む東京と東北の温度差を書ききって感じ取れるようになっているところだと思います。そのずれは今だに続いているのだと思いますが、読んでいてとにかくはがゆさも感じました。当事者なのと、遠くで見守るのと、どちらのつらさも描かれていて、歯ごたえのある読書でした。

 

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穂高さんの作品は、『かなりや』に出会ってから見かけると必ず読むのですが、どんな主人公でもどんな気持ちも、もらさず丁寧にくみ取っているところが好きです。無視されない心の動きをたどる読書は、とても安心させてくれます。この本の主題はとても重かったけれど、一読の価値がある読書でした。

 

 

肌にこそ知識をもって  『オーガニックコスメ厳選303』日本オーガニックコスメ協会 (監修), アイシスガイアネット (編集)

www.amazon.co.jp

 

本自体がもう手元にないので、リンクでご紹介します。

みなさんはどうやって化粧品を選んでいますか? 化粧品ほど選択肢がたくさんあり、イメージ先行で選ばれているものはないような気がしています。

わたしも本当に、長いこと様々な化粧品をつかってきました。何となくイメージでよさそうなものから取り入れはじめ、有名コスメ批評家のお勧めするブランドを使ってみたり、ネットで評判のものを使ってみたり。色々変えていた理由はすごくシンプル。かなりの敏感肌だったので、反応がでないものを取り入れていただけでした。そして、敏感肌用と書いてあると、何となく安心したものでした。

 

30代を目前にしたころ留学することが決まり、渡航先にどんな化粧品があるのかわからず、わたしはかなりの化粧品を輸送で持ち込みました。一年分。(本当にもったいなかった…。)

 

その後帰国して生活が変わり、いろいろなものを見直していたとき、ふと思ったのです。食べ物をいろいろ変えてきたけれど、肌につけているものについては何も知らない。「化粧品も入っているものを知って、イメージではなく選べるようになりたい。」そしてこの本を探し出しました。

 

本を読んですぐに手元の化粧品をチェックしてみると…ショックだったのは、肌に良いと思って輸送までした敏感肌の製品に、ことごとく避けていた方が良いものが含まれていたこと。自分が選んできた基準がいかに曖昧で、「肌によさそう」にどれだけ根拠がなかったかを思い知って、とてもショックでした。でもそれ以来、中身を必ず見てネットなどでも調べるように。自分の基準を知る、良いきっかけになりました。

 

食べるもののように中に入っている成分を知って、化粧品を自分の基準で選べるようになりたいと思ったとき、ぜひ読んでみてください。少し前の本なので、最新の情報についてはサイトもチェックしてみてください。

アイシス・オーガニック生活便【本店】|日本オーガニックコスメ協会公式オンラインショップ

 

 

 

なくしてよかったもの マット類

家に置かなくなってよかったもの。マット類はその一番にあげられるくらい、なくしたことが生活を楽にしてくれました。

 

以前はバスマット、トイレのマット、キッチンにもマットをしいていて、洗濯がゆううつ。他のものと一緒に洗いたくはないので、それだけ別に洗うのも面倒。でも汚れているだろうなと思うと、洗わないわけにはなあ…。ゆううつながら、解決法は特に考えずにいました。

 

そんなある時雑誌を見ていたら、何も置かないトイレが目に飛び込んできました。そこには「マットを置かないからすぐに掃除ができるし、わざわざ洗わなくても良いので楽!」と。ぴんときてすぐに試してみたら、本当に楽!キッチンも汚れが飛ぶ油物をするときだけ新聞紙をひいて代用。見た目はイマイチですが、特にマットをしかなくても問題ありませんでした。1週間ほど試して、トイレのマットとキッチンのマットを捨てました。2,3枚それぞれ予備を持っていたのですが、それも同時に捨ててすっきり。各段に掃除が楽になりました。

 

写真は唯一残っているバスマット。布ではなく珪藻土のものなので、洗う必要はなし。ただしたまに陰干ししてやすりで磨かないと、何となく汚れが目立つことが使ってみてわかりました。バスタオルで代用するアイディアもあるそうなので、壊れてしまったらその案を採用しようと思っています。

 

なくしてみてわかったことは、何となく「マットをしかなければならない」と思い込んでいたということ。実はなくて良いもの、楽なもの、意外とあるものです。特に自分が面倒だと思うことの中には、しなくてすむこと、しない方が実は気持ち良いことが含まれているのかもしれません。

 

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大切にしているからだのケア本 奥谷まゆみ『おきらく整体生活』

 

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手元に長いことあり、折に触れて読み返すのでもうぼろぼろ。大切にしているからだの本です。奥谷さんの本を読んだのは、妊婦の頃出会った『お産本』がはじめて(いずれご紹介しますね)。妊娠中おかしなものばかり食べたくなる自分に罪悪感を抱えていましたが、本に出合ってから気持ちがすっと楽になりました。

 

そしてこの本。作者の考え方がとても好きなのです。

ポイントは、

「健康が目的なのではなく、やりたいことのために健康でいる」

「身体にどんなものが入ってきても、それを出せるからだでいる」

というところ。そのころ「健康になること」に頭でっかちのわたしには、はっとすることがたくさん書かれている本でした。

 

季節のからだの変化、不調の時の症状別対処法も載っています。そして対処に家にあるもので対応できるのがうれしいところ。なにより「なぜその症状が出るのか?」をわかりやすく解説してくれるのがすごくよいのです。自分が不調の原因を作っているのがよくわかりますし、そうなったら次回の対処法もちゃんとわかります。

一家に一冊、心からおすすめのやさしいからだのケア本です。