hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

イメージと物語ー岩井俊二『ラヴレター』『スワロウテイル』

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数日前、新たな作品との出会いがありました。
きっかけは、大好きな画家(アーティスト?)の方が岩井俊二さんの本の装丁をされたとお仕事の報告をしていらっしゃるHPからでした。
 
「ぜひ見てみたい!」と予約をしたとき、岩井俊二さんの本を読んだことがないなと思い、これを機にと手に取ってみました。
『ラヴレター』は映画を見たことがあったので、詳細を鮮明に覚えていました。
小説になっても映画のイメージと同じで、違和感なく入り込めました。美しいお話。
スワロウテイル』は映画をみたことがないのですが、この作品にしかない架空の都市のイメージが鮮明ではちゃめちゃで生き生きしていて、すっかり本の中で映像も堪能した気分に。
 
はじめて読んだ岩井俊二さんの作品でしたが、どれも以前からタイトルは知っていました。こうしてタイミングが絶妙にあって、今出会うことができたというのはすごく幸運なことだと思います。彼の作品は、映画になっているのを知っているからというのもあると思うのですが、言語よりイメージが先に頭に浮かぶような感じで読み進めていました。本を読んだのですが、映画を見たのと同じ感覚に。一石二鳥の作品でした。