hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

夏休みは長編を テリーザ・ブレスリン『メディチ家の紋章』

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旅に出ていて、更新が遅くなりました。

子どもが夏休みに入ると家で過ごす時間が長いので、

気合を入れて長編に挑戦するのがここ2年の恒例です。

とはいえ、子どもが1人で読んでくれるようになったのは去年から。

そう考えると1人読書に没頭できる時間が、本当にありがたく貴重に思えます。

 

まず長編1作品めは、イギリスの作者によって書かれた

メディチ家の紋章』。

祖母を失くした主人公が、ある人物から逃れるために、

ダヴィンチに出会い、その弟子として過ごすという物語。

 

世界史選択のわたしには、受験期に習った人物がいくつか…。

とはいえ、鮮明に覚えているわけではありませんので、

どんな人だったか思い出しながら、必死に読んでいきました。

モナリザ」が生まれた背景を作者なりに読み解いていたり、

その当時の社会の様子、戦いの様子は歴史に基づきリアルそのもの。

この作品を作り上げるまでに、

作者はどれほど綿密にリサーチをしたことでしょうか。

それを思うと深い感動を覚えます。

 

児童書に分類されるこの物語は、

以外にも字は大きくて読みやすいんです。

準長編、という感じで挑戦しやすいです。

とはいえ、この長さ、文字ばかりの物語を進めても

小学生にはちょっと敬遠されそうです…。

それならば、ぜひ親の皆さん、大人のわたしたちで

楽しみませんか?

大人の読書の楽しみを充分満たす魅力がある作品です。