hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

親との別れを想像する 益田ミリ『永遠のおでかけ』

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疲れていて長い本は読めず、かといって何も読まないのは

心が落ち着かない。

そんな時わたしは、よく益田ミリさんの漫画だったり、

エッセイを手に取ることが多いように思います。

 

この益田さんのエッセイはお父さんとの別れを描いたもの。

闘病期から本当のお別れまでの日々をつづられています。

テーマは軽くないけれど、でも益田さんの淡々とした文章を読んでいると、

そんなテーマでもそうめんが喉を通るように、

身体の中にすんなり入ってくるのが不思議。

 

わが家の親は70代。まだ元気で働いていますが、

そろそろいろんな人生じまいのことを考えなくてはいけません。

でもでも、40代の自分だって

いつ何がおきるかなど、誰にもわからないのですよね。

そんな時に家族が困らないように、いつだって

それなりの準備をしておこう、と思うのです。

荷物やいらないものを手元に残さないことも、その1つ。

 

なんだか話が飛躍してしまいましたが、

親との最後の別れについて、ちょっと考えてしまいながらも

落ち着いた気持ちで読めるエッセイでした。