hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

映画から興味を持って ヘミングウェイ『移動祝祭日』

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シティオブエンジェル」

という映画をご存知でしょうか。

天使と医師が恋をするお話なのですが、

わたしはこの映画が大好き。

久しぶりに見たいと思って、見返してみたら

このヘミングウェイの小説が出てくることを思い出して、

かりてきました。

 

そういえば数年前に映画を観た時も、

この小説の中から映画のなかで引用されている言葉が

印象的で読んでみたのですが、

なんだか本の翻訳が読みにくくて、

その時はあまりおもしろく感じられませんでした。

 

けれど今回見つけた高見浩さんの翻訳では、

解説ももりだくさんで、とにかく面白くて、

この『移動祝祭日』を心から堪能しました。

 

映画の中で触れられている、牡蠣を食べた時の味。

白ワインとの味わいの深化。

ヘミングウェイをもう一度、

きちんと読んでみたくなりました。

 

余談ですが映画に出てくる主人公の山荘が、わたしの理想とする

家のイメージにぴったりなのです。

だから忘れられなくて、ずっと見続けています。

カットも大好き。

そして、歌との出会いも鮮烈でした。

Goo Goo Dolls のIrisは、この作品のとりこになってから

わたしの音楽リストから消えたことがありません。

 

もしも機会があったら、

映画も本もあわせて楽しんでいただきたいな。

冬の静かな夜にぴったりの映画だと思います。