ずっと手元に置いてあって時折読み返すけれど、
いつもいつもは手に取らない本というのがあります。
この本も毎日毎日手に取ることはないのですが、
必要な時に近くにいてくれて感謝する本の一冊です。
季節ごとの保存食が美しい写真とわかりやすい工程で書かれているこの本は、
全てのレシピを試したわけではないのですが、
「作ってみたいけれど、あれはどうやって作れるのかな?」
の「あれ」がほぼ載っている奇跡みたいな本です。
例えば今年は、初めてキムチを作ってみたくて
色々レシピを探していたのですが、ちゃんとこの本に載っていました。
しかも甘味、辛味など味別に素材をわけてくれていたので、
初めて作るわたしにもとてもわかりやすくて助かりました。
季節ごとの保存食が書かれているので、
冬は味噌の作り方や、ゆずジャムなど、
その時に必要なレシピがちゃんと載っている安心感があるのです。
今回、無事にキムチができた後はまた冬の項目を見て、
次は何を作ろうかと考えたり、
ついでに次の春は何を作ろうかなとわくわくしたりして、
めぐる季節ごとに楽しみがわいてきます。
保存食というと、いつもの料理よりハードルが高いように思えますが、
実は時間を分けて仕込むけれどほったらかしでよかったり、
ちょっとだけ食材に気をかけて処理するものが
多いような気がします。
何より出来上がったものがおいしいと、それだけで「また作ろう」と
楽しく思うことができるのが保存食のいいところ。
家にいる時間が長い今、ちょっとだけ手作りしてみるのも、
とてもいい気分転換になると思います。
そのときはぜひ、お手元にこの本をどうぞ。